お金という人生の呪縛について

「お金という人生の呪縛について」を読みました。マネックス証券の社長、松本大氏の著作と言うことで、心して読みましたが、この題名に偽りがあります。「お金の呪縛」に触れている部分はほとんどありません。「私の仕事観」という題名がふさわしいと思います。未来工業の山田氏の真逆を行く社長です。東京大学法学部卒、外資系のエリート、効率!効率!効率! 普通の人はこの本を読んでも、理解はできてもマネをすることはできません。行動変容をおこさせない本です。自慢話を茶飲み話で聞いているようなものです。ほとんどの人に意味の無い本です。老年期の松本氏の本を大いに期待します。
ひとつだけ、勉強になったことがあります。「シュピーラー」という携帯可能なウォシュレットの紹介です。知りませんでしたので、早速、アマゾンで注文しました。ハイパーインフレになるとの意見でしたので、その部分、備忘しておきます。

お金という人生の呪縛について

お金という人生の呪縛について

こうして国は大量のお金を個人から借りています。個人から見るとそれは資産になります。…問題は本人の個人金融資産の1,200兆円から1,400兆円に増えたのと同時期に、年金支払債務を含んだ国の債務超過額が同じぐらい増えたことです。これはタコ足配当のようなものです。…これは明らかに未来の国民に対してアンフェアであり、無責任です。早晩、この状況の直さなければなりません。このままにしておくといつか日本は世界の中で見放され、円は強烈に安くなり、ハイパーインフレがおきます。…しかしその日本はとても小さくなっており国民国家の個人金融資産の大部分である預貯金、すなわち国債の実質的な価値は大幅に目減りしています。…( 117ページ)