老人と宇宙

「老人と宇宙」を読みました。久々の小説読みです。早川文庫で400ページ超の長編ですが、昨日の夜と通勤で読み終えました。とても面白い、すこぶるつきのエンターテイメントです。内容は、「妻に先立たれ、人生に思い残すこともなくなった主人公は75歳の誕生日に、コロニー防衛軍に入隊する。老人だけが入隊を許される奇妙な軍隊で…訓練を受けるうちに、人類の置かれている立場が明らかになってくる。…老人たちは戦士として生まれ変わり、地球では考えられないほどの装備を支給される…訓練を終えた主人公は、兵役期間中に四分の三が命を落とすという過酷極まりない戦場で、人類の存亡をかけた戦いに身を投じていく…」(p.426)という物語です。二度と地球にはもどれない老人に新しい肉体が用意されており(緑の肌と猫の目ですが)青春を取り戻すところからはじまります。爺と婆が若返ってやりまくります。老人の夢ですね、この歳になってよく理解できます。後半は、死んだ妻との回想と純愛物語です。戦闘シーンの描写はすごい、ワクワクしました。ああ、面白かった!

老人と宇宙(そら) (ハヤカワ文庫SF)

老人と宇宙(そら) (ハヤカワ文庫SF)