図解で身につくドラッカーの理論

久しぶりにドラッカー関連の本を読みました。イノベーションを起こさないことが、リスクだと再確認しました。著者の久恒さんの解釈です。図解と強調文字を使い、わかりやすく解説しています。入門者には良いと思います。野田一夫先生のお弟子さんだそうです。私も大いに励まされました。備忘します。

図解で身につく!ドラッカーの理論 (中経の文庫)

図解で身につく!ドラッカーの理論 (中経の文庫)

失敗した仕事は、優れた仕事は、一生懸命やらなかった仕事は、お粗末な仕事は、一生懸命やった仕事は、という問いかけを上司がし、部下がこたえることで、二人の間には次の年に行うべきことの優先順が見えてくる。ページ53
誰も見ていなくても、誰から求められなくても、仕事では自分の持てる能力を全て注ぎ込んで、完全を目指す目指すべきだ。ページ60
十分な検討や準備が行われているのなら、意思決定は勇気を持って速やかに実行すべきで、もっといい選択肢があるのではないかという迷いからし「決定の差し戻し」をしてはいけません。それをすると、現在の企業組織で最も必要とされている要素の1つ、スピード失ってしまうからです。ページ84
定年になった途端抜け殻にならないためにも、セカンドキャリアへの助走を現役のうちからしておけというメッセージにも読み取れます。そうでないと定年が人為的な死ともなりかねません。ページ122
ドラッカーは企業と顧客の関係を、「企業の目的は、顧客を創造するという点である。それができなければ企業の存在はなく、企業とは何かを決めるのも顧客に他ならない」としています。ページ146
…二番手のメリット生かして創造的な模倣を行うこと、先行する企業の弱点やすきをついて局地戦で有利に立つことなど、ドラッカーの指摘するゲリラ戦略は、起業家にとって極めて参考になる基本戦略といえるでしょう。ページ172
あらゆる意思決定のうち人事ほど重要なものはない。それは組織そのものの能力を左右するものであり、マネジメントの究極の手段だからとドラッカーは人事の重要性を強調しています。ページ212
公平さを疑われるような人事ではモラルが低下し、人事をスポイルして、事業を衰退へ向かわせるリスクに変貌しかねない、とドラッカーはくどいほど強調しています。ページ218