ベテラン弁護士の「争わない生き方」が道を開く

訴訟を語りながら、品性を大事にせよ、行動を第一にせよ、と説いています。「話し合いで解決しないから裁判をするわけですが、裁判をしなくて済むならそれ以上のことはありません。…まずは和解の道を探すことをおすすめします。」老弁護士の意見だけに重いと思います。「死んだ両親に会いたければ自分自身の脈を取ればいい」胸に沁みました。備忘します。

ベテラン弁護士の「争わない生き方」が道を拓く

ベテラン弁護士の「争わない生き方」が道を拓く

「法律さえ守れば何をやってもいい」そんな傲慢な考えを持っていると、争いが起こってしまうのです。法律は、人が守るべき最低限のルールでしかありません。幸せに生きるためには、法律よりもずっと大切なものがあると気づいたのです。ページ13
学力、金、権力、地位、名誉は生きていくためには必要なものです。しかし、これらは所詮道具にしか過ぎないのです。真に幸せな人生を実現するためには、品性が最も大切なものです。ページ15
他人のあら探しが得意な人、そして批判をしてばかりの人がいます。その人は、自分の悪い所には目を向けていなかったりしますが、他人の悪いところが目に付いたら、それは自分の中にもある悪いところのはずなのです。ページ22
…せめて家族や友人に「ありがとう」と言ってから逝きたいものだと私は思うのです。そして願わくば、そばにいる人に「あなたに会えて、本当に良かった」と言ってもらえたら、それは最高の人生と言えるのではないでしょうか。ページ37
…大切なのは、ただひたすら相手の気持ちを聞いてあげること、そしてただ受け止めることです。…他人の行為等で悩んでいる場合は…気持ちを伝えるしかありません。ページ43
…自分が生きていることは奇跡であり、自分の人生は二度とない、という意識を持ちながら日々を生きていきましょう。ページ55
…ただ、ありがとうというのではなく、相手がしてくれた具体的な行動言葉にして感謝の理由を明確に伝えることです。自分がしたことを、言葉にして感謝してくれる人がいたら、人は気分が良くなるものです。ページ61
話し合いで解決しないから裁判をするわけですが、裁判をしなくて済むならそれ以上のことはありません。…まずは和解の道を探すことをおすすめします。ページ71
私にはもう両親はいないが、会おうと思えばいつでも会うことができる。それには私の脈を取るのです。私の体の中に、両親も先祖も生きてくれており、いちども切れないで続いてくれているようですページ77
…一流の人の共通点を4つ挙げています。むちゃくちゃ情熱家、出会った人を味方にする、苦しみや悩みを顔に出さない、親や先祖を大切にするという四つです。ページ112
倒産案件を多く扱ってきた弁護士の経験から、経営者が午前7時までに出社している会社の倒産は、私自身経験がありませんし、また倒産しない傾向が強いといえます。ページ130
あなたがもし、社会的地位が高く、お金持ちならば、たとえ悪くないと思っても、早いうちに相手に和解金を支払って解決すれば、恨みを買うこともありません。またお互いを傷つけあう発言をする必要もなくなのです。ページ141
不思議なことですが、交通事故にあった時、1円でも多く取ってやろうと考え方をする人は、大金が手に入ったとしても、何年かのちにその金額以上の大金を失ったり、トラブルを起こして大きな損失を出したり、身体を壊したりします。ページ143
運が悪い人の生き方を研究しますと、利他の心がなく、先祖の墓参りをせず、徳を重ねることがないので、天の蔵に貯金をしていないのです。ページ172