FACTA 2016 5月号

「三歩先を読むオンリーワン情報誌」5月号です。広告もほとんどなく「選択」に近い情報誌です。芸能記事のない「噂の真相」を期待していましたが、それほど下品ではなく、「経済界」と「選択」の中間の感じです。
さて5月号の内容ですが、最も興味深かった記事は「誇大妄想狂だけが生き残る」でした。インテル元CEO、アンドリュー・グローブ氏の追悼文です。3月21日に79歳でなくなったそうです。「85年には、二度と忘れることことのない屈辱も味わう…DRAM事業からの撤退だ。…90年代には日本勢を足下に平服させ、雪辱を果たした。…日本の半導体メーカーは、アンディから何一つ学ぶことをせず、茹でガエルになった…」そのアンディの口癖が「誇大妄想狂だけが生き残る」だったそうです。
次は、「東芝、退職金圧縮の現在」です。「東芝の…不正総額は1562億円で、一見大きそうだが7年にわたるものなので平均すると年二百数十億円の話しだ。期づれだから、損失は後年戻入れされ、財務的に尾をひくこともない。…2009年、退職給与引当金の割引率を使った数千億レベルの決算操作を実行。」とのことです。驚きました。知っていれば、不正経理発覚後の株購入はしませんでした。すでに損切りしましたが、随分損しました。
他には、「日経、FT買収の無残な財務」「なんと哀れ、シャープ不平等条約」「トクホ広告、狙い撃ち!消費者庁天下り要求」など。楽しみました。