元気で長生きな人に共通する生活習慣29

 「元気で長生きな人に共通する生活習慣29」を読みました。副題は「決め手は、きょういく、と、きょうよう」。今日行くところがあって、今日やるべき用がある人のことを「きょういく」と「きょうよう」のある人といい、元気で長生きするコツだと述べています。「養生訓」「菜根譚」などなど昔から健康になる有益な書籍はたくさんあります。しかし眉唾ものの本が多いです。疑いながら本書を一読しました。「病院がたくさんあるところでは健康寿命が短くなる、子供に財布をあずけるとボケる、小太りの方が健康、介護サービスを受けるのは損」などなど、笑えました。良書です。備忘します。

…そして今日行くところがあって、今日やるべき用がある人のことを「きょういく」と「きょうよう」のある人と呼びます。ページ2
しかし少しでも体調に不安があったときにすぐ受信できる病院が多い地域のお年寄りの寿命が長くないこと、しかも介護割合が高いことは厳然たる事実です。やはり、医療環境の整備が行き届かない地域ほど、住民たち自身が健康意識を高く持ち、自分の健康自ら守ろうとしているからこその結果ではないかと私は思っていますページ33
森には天然の空気清浄機の、空調機のもそうなっています。環境豊かな自然に身を置き、気持ちをオープンにすることで、五感が磨かれ、人間としての感度が上がることは間違いありません。ページ39
公民館が少なく、生涯学習にあまり力を入れていない地域は寿命が短いことがデータからも見て取れ、やはり学習意欲と寿命は関連してると考えられます。ページ46
成人が寝転がってテレビを見る時間が最も長い県の平均寿命は、最も短い傾向示すという調査結果があります。ページ48
高度成長期以降の数十年で、急速に自然が失われていった東京や大阪よりも、標高が高い、あるいは美しい海などの自然が残る田舎に暮らす人のほうが長生きできる、ということです。ページ55
元気で長生きするためには、まず自分の体を清潔に保つこと、それが実は本当に大事なことです。例えば子宮頸がん予防にもワクチンの接種非常に、シャワーで清潔にすることが大切です。これは全ての感染症について言えることです。ページ59
そしてうがいだけではなく、歯磨きをきちんとする、歯科医で定期的に口腔ケアをする、室内をきちんと清掃する、清潔な衣服を見つける、食材を適量、適切に管理するといった「清潔の意識」は肺炎はもとより、多くの感染症から身を守ってくれるのでくれるのです。ページ60
ペットは高齢者にとって活力を維持し、引きこもりを防ぎ、行動的であり続けるための強い動機付けとなります。ページ68
要するに医者の言うことに素直に従った人よりも、検診なんか無駄だから行かないという人のほうが長生きだったという皮肉な結果です。ページ75
家族や友人、親戚、隣人だと、幅広い人と付き合いのある人のほうが、その後の生存がなくなるということがわかりました。ページ84


とにかく、健全な社会的つながりをたくさん持つ人は明らかに長生きで、つながりがないこと、孤独であることは、タバコやお酒、肥満や運動不足よりずっと健康長寿から遠ざかるということです。ページ85
元気で長生きしようと思ったらどんな年齢の人もどんどん外へ出て社会とつながることが大事です。手っ取り早いのは定年だからもう年だからと絶対に仕事をやめたりしないこと。何が何でも、給料が減っても、しがみついているメリットは大きいと思います。パートでもバイトでももちろん構いません。ページ86
近所に病院や施設が多い地域に住んでいたら安心だからなどとやたらに立ち寄らず、なるべく最後まで自立した生活を送りましょう。「入院なんかしたら寝たきりになってしまう。絶対に病気なんかしないぞ」というくらいの気合を入れて頑張ってください。ページ110
「過度の安静」が続くと、筋肉の萎縮だけではなく、関節が固まって曲げ伸ばしができなくなっていきます。骨ももろくなります。骨折を恐れて動かないのは大きな間違いで、動かないから骨折しやくすくなるのです。ページ113
言い方を変えれば、子供に財布を渡さない人は、年をとってもボケずに元気で入れるということ。ですから、どんなことがあっても子供に財布を預けてはいけません。お金は自分で管理することが大切です。ページ129
趣味でも、外食でも、旅行でもいい、一銭も残さず、きれいさっぱり使い果たしてからあの世へ旅立ってください。こういう心がけの高齢者は大体ボケることもなく、最後まで元気いっぱいに動き回ってポックリ行くことができます。ページ130
血圧が高くなるのも、白髪が増えるのと同じように、老化現象の1つに過ぎません。ページ138
しかしやせとデブとどちらが長生きかというと明らかにデブのほうが長生きなのです。ページ144
大まかに言うなら、男女ともに、BMIが30以下なら体重については全く心配することはないということ! ページ146
疲れやすい又は不眠といった不調も病気が原因でないことの方がほとんどです。こうした時…一番即効性があって、最も効果的で、しかも格安の対策は、体温をあげることです。体温を上げると言ってもそれが簡単にできたら苦労しないよという声も聞こえてきますね。でもどんな人でも確実に体温を上げる方法があります。それが室温を上げるということ。ページ149
動脈硬化、がん、糖尿病などを予防したければ、冬季の室温室温は18度以上にしましょう。部屋別の温度格差を無くしましょう。ページ151
コレステロールが高く皮下脂肪が多いことが、感染症やがんなどに対抗できる強さにつながっているからです。ページ 162
それには、発酵食品を積極的に取り入れることがお勧めです。納豆、キムチ、味噌、ヨーグルト等の発酵食品を毎日食べてください。日本の漬物も立派な発酵食品です。ページ167
また、自分の自分は年の割に若いと答えた人の8年後の死亡率は、25パーセントも低下していたことが明らかになりました。一方で自分は実年齢より老けていると答えた人の死亡率は上昇しており…ページ171
介護サービスを受ける場合は受ける側がまずちょっと立ち止まって考えてみて欲しいのです。せっかく介護保険料払い続けてきたのだから、サービスを使わなきゃ損と思わないで欲しいのです。本当のところは「使ったら損」なのです。ページ178