個体の再生産

放送大学「初歩からの生物学」第10回 「個体の再生産」を視聴しました。担当講師は二河成男先生(放送大学教授)です。
個体の再生産とは、親が子を作り出すことです。生殖ともいいます。全ての生物は再生産します。再生産には体細胞による細胞分裂と配偶子による細胞融合があります。細胞分裂では全く同じ細胞が生産されます。配偶子による再生産は特別の細胞である卵子精子が融合して再生産に至ります。卵子の染色体の複製が起こり半分に減数分裂し、精子もまた減数分裂します。その卵子精子が結合して細胞が再生産されます。融合した細胞は受精卵といい、これが分裂を繰り返し胚盤胞になります。卵子精子が出会うためには繁殖行動が必要です。個体の再生産により個体は死んでも種は残るということです。また老化の本質は細胞の老化です。

生物は、自己とほとんど同じものを産生することによって、増殖する。ここではその個体の再生産を、生殖、発生、成長、繁殖、老化といった、多細胞体制を捕る生物に一般的に見られる個体のライフサイクルに沿って解説する。