「致知」12月号

致知」12月号を閲覧しました。冒頭の「こうした時代に銘記しておきたいのが、着眼大局、着手小局という言葉です」よい読み物です。丁寧にことを運ぶ必要があります。シンクロの井村ヘッドコーチのインタビュー記事は、昭和生まれの私にはよくわかりますが、よくも今の若者がついてくると感心しました。オリンピックメダルの魔力といえばそれまでですが、若者たちを見切っています。「素読のすすめ」で川島龍太所長(東北大学)と斎藤孝教授(明治大学)の対談はよみごたえがありました。備忘します。

…あの子たちが一番好きなのは「皆と一緒」、一番ほっとするのが「チームワーク」と「絆」。一番嫌いなのは「目立つこと」。そのくせ勝ちたいって、おかしいでしょ…豊かで平和で、周りはみんな優しくて、失敗しても「頑張ったからいいんじゃないの」っていう中で生きてきたのが今の日本の若い子ですよ。それを戦う集団にしようと思ったら、足を引っ張っている人に「あなたが悪い」ってはっきり言うこと。(ページ17)
スマホSNSの利用と学力との関係が明らかになってきました。…使えば使うほど学力は下がります。…要はスマホを使ったことによって、脳の中の学習した記憶が消えたということです。(ページ27)
松下幸之助さんは特に優秀な人には大きなことではなく小さなことで叱ったといいます。幸之助さん自身、「小事にとらわれて大事をわすれてはならないが、小さな失敗は厳しく叱り、大きな失敗に対してはむしろこれを発展の糧として研究していくことも、一面では必要ではないかと思うという言葉を残しておられます…(ページ33)
蓮舫氏の二重国籍問題は政治の暗部を露呈した。公人のプライバシーに切り込まなくては、問題の根はみえてこない。(ページ130)