0から1の発想術

「0から1の発想術」を読みました。大企業や世界発信型ベンチャーの好みそうな内容です。参考になったのは、事業コンセプトを決定する前に事業構想がなければならないとの指摘。IoTの進展は間違いなしなので、生活スタイルを程度予想し事業を考えることはできます。ただし、広すぎるので対象を絞らないとロビームのような小さな資本では事業になりません。「空いている人やモノ、使われていないモノや時間」をどう利益に結び付けられるかが肝です。備忘します。

「0から1」の発想術

「0から1」の発想術

アービトラージとは市場の価格差=格差で利益を得るわけだから、この情報格差十分に利益を生み出すんだ。言い換えれば、情報格差を利用すればビジネスチャンスがたくさんあるということである。ページ40
アービトラージのポイントは次の2つ。⓵情報格差でサヤを抜く。 ②固定観念に囚われず、外からものを見る。 私たちは常に固定観念とられている。しかしそこに留まっていては新しい発想は生まれない。固定観念の外に出るためにこそ、情報活用すべきなのであるまた。そしてまた、固定観念に囚われすぎからこそ、そこから抜け出した一握りの人間が、情報格差によって富を得ることができるのだ。ページ55
まずは自社固定費を書き出す。そして、それがどれくらい稼働している(使われているか)を調べる。そうすると、いろいろなアイデアが浮かんでくるはずだ。ページ83
おそらく5年後にはすべてのデジタル機器がインターネットによって融合するだろう。デジタルコンテンツは1つの大容量ハードディスク(クラウド上のスペース)に集約され、無線LANで全てのハード機器がつながるだろう。…ここで予測すべきは5年後の「生活・ライフスタイル」そのものなのである。しかし生活といっても漠然としているので、対象を絞る。ページ106
例えばソフトバンクグループ代表の孫正義は、自らのビジネスモデルを「時間差攻撃」、あるいは「タイムマシン経営」と称している。アメリカの最先端のIT技術や企業の仕組みを「カンニング」して、その時間差を使って日本で利益を得るという方法だ。ページ123
現代はすでにあらゆる分野で「空いている人」を使うクラウドソーシングの時代なのである。ここでのポイントは、2つだ。①既存の思考にとらわれず、360度の視野で空いてるものを探す。 ②働いていない使われていない、空いているものを有効活用する。  その為にネットを使ってユーザーとサービスを結びつける。ページ141
「1から100」を出すためには、1になった事業横を横方向に広げるのではなく、気w散らさず、脇目もふらず、同じ方向に深く追求して世界を広げ「100」を目指さなければならない。ページ247