新シニア市場攻略のカギはモラトリアムおじさんだ

「新シニア市場攻略のカギはモラトリアムおじさんだ」を読みました。私はモラトリアムおじさんではありません。でも目標や目的を失ったモラトリアムおじさんたくさんいます。マーケッターとしてはここにターゲットをさだめて狙い撃ちは正解だと思います。備忘します。

新シニア市場攻略のカギはモラトリアムおじさんだ! ―――ビデオリサーチが提案するマーケティング新論II

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アクティブシニアとは、シニア世代の増加と団塊世代の大量退職が注目され始めた2000年頃から登場した概念だ。…シニアのグループの分類の中で、こうしたアクティブシニアのイメージに近い人の割合を先にご紹介すると、全体の2割もない。ページ83
そして今回、私たちが最も注目したのが…「セカンドライフモラトリアム」と名付けたグループである。…セカンドライフモラトリアムは変化や刺激を求めていながら、つまり、現状変えたいという意識あるにもかかわらず、どうすればいいか、どう変えればいいのかがわからないというグループである。ページ105
セカンドライフモラトリアムに特徴的なのはとまどいの強さだ。男性は仕事以外の人間関係が希薄で、誇りや成功の基準を企業名やポジション、年収などに置いていたため、名刺がなくなってしまったこと、手帳のスケジュールが真っ白であることが不安だという。情報収集意欲は高く、考えも決して保守的でなく、社会人として頑張ってきたのだが、そこから解き放たれた現在、どう過ごせばいいのか分からなくなっている。ページ126
そんなセカンドライフモラトリアムの男性を、ここからは親しみを込めて「モラトリアムおじさん」と呼ぶことにしよう。彼らの背中をうまく押すことができれば、シニア市場は間違いなく活性化するはずだ。私たちの研究では、モラトリアムおじさんの本音では、変わりたい、変わらなければならない、そのための消費や投資を惜しまないという気持ちを持っている。いずれにしろ真面目に会社を務め上げた人間だ。会社人間だったということは、少なくとも会社に適応して活躍していたのであり、経験やスキルなど様々な資産を持ってることは間違いない。ページ163