奥の細道

奥の細道」をオーディオブックで聴きました。以前は布団の中で聴きながら眠るのが大きな楽しみでした。今回は日中に聞き流してみました。美しい文章です。低音の語りが実に気持ちよく響きます。「行春や鳥啼魚の目は泪」叙情的な旅立ちです。瑞巌寺石巻の賑わい、平泉。「夏草や兵どもが夢の跡」観光旅行です。山形、立石寺「閑さや岩にしみ入る蝉の声」傑作です。「五月雨をあつめて早し最上川」越後路にて遊女を振り払い金沢へ。敦賀を経て大垣で大団円。無謀な羽黒山登山もありましたが、それぞれの旅先で俳句のお弟子さんたちが宿泊や宴を催していたようで楽しい旅行記になっています。大山祇や神功皇后西行などの言葉が出ても、昔は知識が乏しく感興が湧きませんでした。今は少し楽しめるようになりました。奥の細道をたどって旅行したくなりました。