フラッシュ2018年5月22日号

「フラッシュ2018年5月22日号」をビューンでで読みました。フライデーが一般的な週刊誌になってしまい、つまらなくなりました。フラッシュはいまでも踏み込んでます。昔の「噂の真相」にやや近いところがあって楽しめます。世の中を斜めに見ているのが良い。今週号は、イチローの引退や山口達也の酒乱、猟色など今話題の記事から始まります。昼のワイドショーの内容です。
今週号で特に興味を持ったのはマルクスの特集でした。8ページを費やしています。力作です。マルクスは資本主義の本質を明らかにした方ですが、マルクスの革命思考によって中国やソビエト連邦その他の国で約1億人の人間の命が失われたことは事実です。一方で搾取を明らかにして資本家に対抗できることを示したことにより、労働者が団結することを恐れた資本家(社会)が福祉国家に舵を切ったことも確かです。そのあたりの功罪を池上彰さんをはじめ、何人かの識者が簡単な解説をしております。 資本主義が生き残ったことによって、その矛盾がいま噴き出してるという認識の上で記事が書かれています。マルクス個人は、女中さんを孕ませたり、お金のだらしなさ、他人の批判が趣味であったり、酒好きのヘビースモーカーで、ロクでもない奴のようです。今でも影響受けている中核派のアジトの写真が掲載されています。アナクロニズムかもしれないが、未だにマルクスを信じて命をかけてる人がいるというのは驚きです。