医者が教える食事術

「医者が教える食事術」を読みました。先週の金曜日に本屋さんに行きました。ベストセラーの棚にあった本です。この本を含めて3冊購入しました。大体のことは知っていましたし、すでに実施していることが多いのですが、元凶が「糖質」だと言い切っていることに驚きました。備忘します。

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この血糖値、糖尿病に限らず、あなたの健康状態のすべてを決めるといっても過言ではないのです。第一に、「血糖値が高い状態が肥満を作る」という事実があります。… 太ってる人が「痩せなさい」と医者から言われるのは、肥満があらゆる病気の引き金になることはもはや疑いの余地がないからです。脳疾患や心疾患、がん、認知症など、怖い病気はみんな肥満と関係しています。つまり知的なビジネスパーソンエビデンスのある健康づくりに励もうと思ったら、「血糖値をコントロールする」というテーマを大事あるべきのです。そして、それには食事を大切に考えるしかありません。ページ32
「肥満を呼ぶのは糖質ではなく脂肪」だという説を垂れ流し、今もそれを信じている人が世界中にいます。…「脂肪を食べたから体に脂肪がたまるのだ」と言われたほうが一般人や受け入れやすいのでしょう。しかし人間の体はそんなに単純ではありません。食べた脂肪がその体に貯まるということはなく、むしろ脂肪は便に出てしまう分も多いのです。ページ53
塩辛い漬物や味噌汁で、白いご飯をたくさん食べる地域が日本各地に存在し、それらは軒並み短命となっているのは近藤博士の調査結果でわかります。ページ68
「カロリーと肥満は関係ない」「コレステロール値は食事ではほとんど変わらない」「プロテインアミノ酸は腎臓を壊す」など本書では最新医学に基づいた「新しい常識」と「体にいい食べ物」についてトピックスをまとめておきます。ページ75
あなたを太らせる原因は、唯一「糖質=炭水化物」です。たっぷりの油で調理した肉や魚で太ることないのに、ご飯を食べたら太るのです。…砂糖の入ったお菓子や清涼飲料水はもちろん、ごはん、パン、麺類からの糖質摂取をいかに減らしていくか。これこそが肥満やあらゆる病気をするための重要ポイントです。ページ76
タンパク質によって体内で生まれる尿素窒素などの毒素は、腎臓が濾過して尿に排出します。人工的に大量のタンパク質を摂取すること、その働きを腎臓に強要し疲弊させ、重大な被害を生み兼ねません。また、タンパク質の大量摂取は骨に悪い影響与えるという論文があります。ページ80
疲れを取るために甘いものを口にしたのに、帰って疲れてしまうのです。ページ83
ハム、ソーセージ、ベーコンなどの加工肉には発がん性があることがWHOの発表で明らかになっています。ページ84
糖質を食べれば血糖値が上がりますが、食後すぐに運動すると、その上昇を抑えることができます。だから、運動は食後に行うのが効率的です。ページ85
パンやパスタなどの糖質にオリーブオイルを加えることで、血糖値の上昇が抑えられることもわかっています。ページ86
ポリフェノールをたっぷり含んだ赤ワインは、強い抗酸化作用思っています。白ワインは、ミネラル成分の影響で痩せる効果があることがわかっています。いずれの場合も、血糖値を下げます。ページ88
チョコレートの原料であるカカオはポリフェノールの塊。非常に強い抗酸化作用を持っています。仕事中に口寂しいときなど、チョコレート食べるといいでしょう。世界一、二の長寿の方は2人ともチョコレートを食べていました。ページ89
ブルーベリーには、ポリフェノールの1種であるアントシアニンが豊富に含まれ、老化を促進するAGEいという物質を減らしてくれる効果があります。ページ92
コーヒーは日本人の動脈硬化を抑えるアンチエイジング効果も報告されています。健康考えるビジネスパーソンなら、忙しい一日の中にも、ゆったりとしたコーヒータイムを持ちましょう。ただし、これはあくまで挽き立ての本格コーヒーをブラックで飲む時の話です。砂糖たっぷりでなくてはならないようなら、やめておきましょう。もちろん缶コーヒーなどもってのほかです。コーヒー飲料と本格コーヒーは全く別物だということを繰り返しお伝えしておきます。ページ93
酢には血糖値を下げる効果のあることがわかっており、また、食品中のAGEを下げてくれます。さらに血圧を下げることもわかっています。ページ94
まず、インスリンが余ったブドウ糖をグリコーゲンに変えて肝臓や筋肉の細胞に取り込みます。それによって、健康な人は、血糖値が上がりすぎずに済んでいるのです。しかし、グリコーゲンとして細胞内に取り込める量には限界があり、さらに余ったブドウ糖は、今度は中性脂肪に形を変えて脂肪細胞に取り込まれます。これこそが肥満の原因です。中年男性の多くが悩むぽっこりお腹の中の脂肪は、油っぽいものを食べた結果ではなく、糖質を過剰摂取したことで余ったブドウ糖中性脂肪に姿を変えたものなんです。ページ100
本当にダイエットを考えるなら、運動するよりも食事を変えることです。運動で減らせる体重などたかが知れており、とても効率的とは言えません。ページ105
運動すれば筋肉がつくというのは事実です。しかし、食事制限で痩せると筋肉が落ちるというのは嘘です。ページ106
特に夕食の糖質をできるだけカットしましょう。朝食や昼食ならば、そのもの活動によってブドウ糖も消費しやすいのですが、夕食は、寝るだけなのでもろにため込んでしまいます。夜は糖質含有量の高いもの口にしないこと。これを徹底すれば、あなたは必ず痩せていきます。ページ111
痩せたいのなら、質のいい水をたくさん飲みましょう。いちにち2リットルは飲んでいいでしょう。水をたくさん飲むと、それによって単純に血中のとの濃度が薄まり、それだけで血糖値が下がります。ページ133
つまり、あなたが考えなければならない大切なことは、スポーツクラブで筋を鍛えることではなく、ましてや、機械を使ってお腹をぷるぷるさせることでありません。体重を落とすことです。体重を落とせばそれだけであらゆることが改善されていきます。運動も悪くありませんが、まずは糖質中毒から抜け出し、体重を落とすこと。知性あるビジネスパーソンなら、この順番を間違えてはいけません。ページ145
菓子パンはどれも軒並み血糖値を急激にあげます。特にメロンパンは強烈です。…菓子パンは命を削る食べ物。ページ169
体内に老化の元凶であるAGEをため込む原因を整理しましょう。①高血糖、② AGEの多い食べ物、③紫外線、④タバコページ203
コラーゲンは口から食べても効きません。口から入ったコラーゲンは、消化されて全てアミノ酸に分解されます。アミノ酸に分解されてから吸収するので、もはやそこにコラーゲンはありません。ページ211
問題なのは、パウダータイプのプロテインアミノ酸などを、人工的に作られたものです。こうしたもの日常的に摂取していれば、腎臓壊す可能性大です。ページ230
脇の下などで測る体温を皮膚体温と言って、体の奥のほうの深部体温より1度近く低くなります。皮膚体温で、36.5度ぐらいの状態だと、私たちの体の機能が最もよく働きます。ところが、今35度ぐらいの低体温の人が増えています。50年前の日本人の平均は36.8度あったといわれていますから、やはり食べ物など生活環境の変化が影響してるんだと思われます。体温が下がれば免疫力が落ち、がんを含め、あらゆる病気にかかりやすくなります。また血行が悪くなることで、循環器の疾患はもちろん、肩こりなども起きやすくなります。ページ249
近年長寿世界一に躍り出た出て注目された香港は、急な坂道が多い地域です。どうやら、坂道の登り下りが長寿に寄与することは間違いないようです。…なお健康長寿の地域の人々はよく働きますが、あえて激しい運動しません。ページ261
要は、いくつになっても「やるべきことがある」というのは大事で、朝から晩まで、ぼんやりとテレビの前に座ってるようではいけません…医学的には、体も脳も酷使したほうがいいのです。年をとったから楽をする必要があるという考え方は間違ってます。ページ265