日本一社員が辞めない会社

「日本一社員が辞めない会社」を読みました。フィットネス業界の古い知り合い、小池修さんの著書です。15年ぶりに異業種交流会で再会。彼が講演の講師でした。感激しました。彼は、元メガロス(上場企業)の役員でした。役職を擲っての起業です。介護事業会社、リハプライム株式会社を興しました。リハプライムは、定着率96%とのこと、素晴らしいです。ブラックといわれている介護業界ではありえない定着率です。講演内容、著書から類推すると、フィットネス業界の人事管理手法が垣間見えます。「敬護」を旗印に「高齢化日本をハッピーリタイアメント社会に変える」ことをミッションにしています。
10年かからず、185名の社員を雇い、40数カ所の拠点を運営しています。凄いなあ! ベンチャー企業の社長として苦労を重ねた経緯も聞きました。偉いなあ! 備忘します。

日本一社員が辞めない会社

日本一社員が辞めない会社

  • 作者:小池 修
  • 発売日: 2018/03/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

優秀な人材の流出を防ぐには、会社のビジョンと社員の夢のベクトルを一致させることです。ページ24
社員を増やすことが先行投資ですので、「社員を増やして売り上げが増えなかったら赤字になってしまうのではないか…」という不安もあると思います。しかし、私の経験から言うと、「売り上げ増えたら社員を増やす」という考えそのものの方が不安です。やる気みなぎる社員がいなければ売り上げは上がらないからです。ページ35
最悪なのは現在の待遇が悪く、一向に改善される気配がないこと。このような状態が続くと、社員は疲弊、やめていってしまうのです。したがって、そのような状況を回避するためにも、まずは社長自身が本気で社員の待遇改善を考えていると言うことを社員に伝え、理想の姿に向けて小さな事でも形にすることから始めてください。ページ44
社員の定着率を上げ、100%に近づけていくためには、待遇以外の面でも色々と改善していかなければなりません。では具体的には何をすればいいのか? それは次の4つのことが、重要ポイントでオセロの四角といえます。①目的の共有、②社長やリーダーが理念を体現する、③社員の味方となり、信頼関係を構築する、④社員のやる気を支援をする。以上が社員が辞めない会社づくりの4つのステップです。ページ47
社員に共感される経営理念はどうやって創ればいいのか? それを考えるには、次の2つの質問が有効です。①自分は誰を助けたいのか?、②なぜ自分がやるのか? ページ69
「ビジョン」と言うのは、経営理念をビジュアル化したもので、私はこれを経営理念の「見える化」と呼んでいます。なぜ「ビジョン」が必要なのかというと、経営理念を言葉だけで伝えようとするよりも、写真やムービーを使ってビジュアル化した方が、伝わりやすくなるからです。ページ88
「人は誰もダイヤの原石と信じる」という事は、言い換えれば「社員の長所も欠点も受け入れる覚悟をする」と言うことです。ページ137
社員の支援の中でも特に重要なのが、社員の夢と会社の夢のベクトルを合わせることだと思っています。ページ181