マンガでやさしくわかる5S

「マンガでやさしくわかる5S」を読みました。仕事上の読書です。コンサル先から5Sの解説講義を求められました。説明相手が工場経験者ではないので、できるだけ易しい本をテキストにしてみました。でも、最も大切なことは、5S活動の主体が経営者であることです。中小零細企業では、社長がその気にならなければ、5Sの実効はあがりません。取り組んでいる企業はたくさんありますが、本気でやってる企業は多くありません。本気でやれば、競争に勝つことができます。どうなることやら… 備忘します。

マンガでやさしくわかる5S

マンガでやさしくわかる5S

まずは、安全な職場であることです。危険が潜んでいる職場では、安心して仕事に取り組めません。ページ24
5Sは当たり前のことを当たり前に実行する取り組みです。これは一見簡単なようで、実行するのは困難です。ページ28
5Sは段階的に取り組みます。第一段階は整理です。整理の徹底により、整頓が確実に実施できる環境が整備できます。まずは、職場にある不要なものを徹底して捨てます。その結果、職場には不要なものがないというレベルに到達します。ページ32
習慣づけるには何が大切なのでしょうか。習慣づけるには繰り返しが必要と言いましたが、基本は何度も同じ行動を繰り返すことにあります。そしてその行動には主体性が求められます。上司から指摘された繰り返しでは習慣付けません。さらに、自主的に何度も繰り返すためにはそ「の目的は何か」「その意義は何か」について本人の理解、納得が必要です。ページ36
整理の適切な目標とはどのようなものでしょうか。①店の上にはものが置かれていない、②床にものを直置きされていない、③棚の中、引き出しの中には少し隙間ができる。ページ71
整頓とは、「必要なものがすぐに取り出せるように置き場所、置き方を決め、表示を確実に行う」と定義づけています。整頓は、いつでも必要な時に必要なものが取り出せるように、ものを管理状態に保つための方法です。誰が使用しても、確実に元の状態に戻される仕組みを構築します。ページ84
清掃とは「掃除をしてゴミ、汚れのない綺麗な状態にすると同時に、細部まで点検すること」と定義しています。ページ138
一斉清掃とは、組織メンバーが全員参加で同時期に一斉に清掃する仕組みです。日頃できていない場所も含めて、職場内のあらゆるところを清掃します。ページ143
清掃基準は清掃管理基準をまず作成し、一斉清掃の実施結果を踏まえて仮基準を見直す流れで作成すると良いでしょう。ページ146
清潔とは、整理、整頓、清掃の3S継続して維持する取り組みさせるためには、5Sルールを作成し、それを標準化し、「見える化」の仕組みを構築することがポイントになります。ページ159
見える化」の方向としては、①透明化、②区別化、③目印化、④ルールの表示化、をすることがポイントになります。ページ166
5Sを職場で定着させるには「しつけ」が重要です。しつけとは「決められたことを、決められた通りに実行できるよう習慣づけること」と定義しています。ページ200
人は納得できる、できないで努力の度合いがかなり異なります。当然、納得できる行動は、納得できない場合に比べて努力の程度が高いのです。5Sへの取り組みも、納得して取り組むには、どのようなアプローチが必要なのでしょうか。①5Sの重要性を理解する、②実際に実践することで成果を実感する、③5Sは自分のためだけでなく他人のために実施する。 ページ203
5Sのレベルアップ計画は3ヶ月単位で作成します。…計画に続いて、実施段階でも現場の意見を吸い上げながら進めることがポイントです。…メンバーとのコミニケーションが重要です。そしてメンバー全員を巻き込んでいきます。それが5Sの徹底度の向上にもつながります。…管理監督者は、計画に対する実施状況の確認が必要です。チェック段階で問題だと感じた箇所があればそれを明確にして改善に繋げます。ページ218
メンバーの協力を引き出す基本はコミニケーションにあります。そのポイントは、相手の心をつかむと言うことです。心をつかむには、相手の立場や考え方を尊重する姿勢が大切です。そして、相手を尊重している気持ちを伝える必要があるのです。ページ223