中国の大プロパガンダ

「中国の大プロパガンダ」を読みました。米国のトランプ大統領中国共産党に怒っています。「コロナウイルスは中国で発生したものであり、中国政府は初期の対策を誤った、いまさら米国のせいにするな。コロナウイルスではなく、武漢ウイルスだ!」と。日本のマスコミはあまり報道しませんが、もしかしたらこの本に書いているように日本の記者も巧みに買収されているのかもしれません。WHOの事務局長の中国寄り発言は明らかに買収されています。香港、台湾ももう少しで侵略されそうでしたが、一度、民主主義の経験をした人々は、そう簡単には従いません。韓国も北朝鮮と一緒になるときには、民衆蜂起が起きるかもしれません。ソビエト連邦崩壊は、ペレストロイカで一度、自由、民主を得た国民の蜂起ではなかったのか? 中国政府は歴史に学ばなければなりません。備忘します。

中国の大プロパガンダ

中国の大プロパガンダ

  • 作者:何 清漣
  • 発売日: 2019/10/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

中国外宣部門はさらに、金と労力を節約しながら同じだけの効果が得られる外国メディア記者の一種の「餌付け」方式を編み出した。これはアジアやアフリカなど貧困国の記者に対し短期研修を行い、その研修期間の間に潤沢な物質的待遇を与え、北京の要求に合致する原稿を書かせるやり方だ。ページ74
北京は大枚をつぎ込んで、精力的に「世界中国語メディア・フォーラム」を開催したが、その目的は「世界に向けて自分たちの声を発する」ことであった。フォーラム参加者は自分たちが演じるべき役割を心の中ではっきりとわかっていた。ページ135
こうした弾圧で最も一般的な方法は、”メディア業界人の胃袋を押さえる”というやり方、つまり、”飯の種を”奪うというやり方でメディアと業界人を従わせるのだ。ページ175
中国の微博上で、中国当局の統制下のメディアとある程度の自由が言論空間を持つネット空間の違いを非常にうまく説明する、こんな言説が広範に流布していた。「パソコンとテレビの区別とは、パソコンを立ち上げると、社会が暗闇で、官僚を腐敗し、悪の勢力が横行し、人々は安心して暮らせず、すぐにでも革命が起きそうだと感じる一方、テレビをつけると、社会は調和し、人々は幸せで、歌ったり踊ったり、天下太平で、長治久安で、100年間何の問題もない、と感じるわけだ。中国においてパソコンが生活を映し、テレビはウェディングドレスを映すのである」ページ239
様々な文化、様々な政治体制が併存する国際社会に、中国を1つのイメージで評価させようと言うこと、そのこと自体が、1つの非常に馬鹿げた考えであるということまでは、中国政府は今に至るまで、思い至っていない。ページ251
北京がまだ思いついてないことがもう一つある。「”大外宣”はただ国家イメージを形づくるだけのものであって、外交に役立つかというと非常に拙い手段である」ということだ。カラスを白く塗っても、短期的に一部の観察者に”カラスは白い”と錯覚させるのが関の山であり、時間の経過とともに、黒いカラスはまた元の色が見えてくるだろう。ページ252