1日1ページ、読むだけで身に付く世界の教養365

「1日1ページ、読むだけで身に付く世界の教養365」を読みました。米国人の教養です。ニューヨークタイムズに連載されていた作品です。科学、絵画や音楽、哲学まで網羅しています。知っていることもたくさんありましたが、復習に最適でした。備忘します。

アリストテネスは全く同じ歩幅で歩けるよう訓練を受けたプロの歩測者を雇った。この歩測者の計測結果からラアリストテネスは地球の全周を39,700キロと推定した。今日も、2000年前にアリストテネスが考案したのと同じ原理で使われており、最新の装置で測定した結果、赤道の全集は40,075キロと推定されている。ページ17
ジョーゼフ・コンラッドの1899年の中編小説「闇の奥」は、時代の遥か先を行く作品で、多くの点で20世紀的な小説の走りだった。ページ43
バロックと言う言葉は、ポルトガル語で「歪んだ真珠」を意味する単語に由来する。この用語は、およそ1600年から1750年まで続いたバロック時代の美術、建築、音楽を言い表すのにぴったりの表現だ。ページ53
「キャッチ22 」は、英語で書かれた戦争小説やブラックコメディーの中でも最高傑作の1つであり、今では「キャッチ22」という言い方が「どうしようもない状況」を指す表現としてアメリカでは定着している。ページ57
黒死病)…多くの都市では、ベストは多数の人命を奪ったのみならず、法と秩序を破壊し、文明全体を破滅の瀬戸際に追いやった。作家ボッカチオは1348年から53年に描いた有名な小説「デカメロン」で繁栄を謳歌していたイタリアの都市フィレンツェがペストに襲われてどうなったかを次のように描写している。「私たちの都市を襲った悲惨な大厄災の中で、神の権威は、人間の法であろうと神の法であろうと、ほとんどすべて消え去りました。それというのも、聖職者も、法執行すべき人も、他の人間と同じ、死んでしまったり、病気になったり、さもなければ家族と一緒に閉じこもってしまったりしたので、どんな職務も実行されなくなったからです。もう誰もがやりたい放題でした。」ページ84
ワクチンは、世界で最も質の高い病気のいくつか麻疹、おたふくかぜ、風疹、結核、百日咳、天然頭から人間を守ってきた。面白いのは、病気から身を守るには全員がワクチンを接種を受けなくても良いと言う点だ。集団免疫と言ってある集団のうち一定数の人がワクチンを接種すると、その人たちがバリアとなって病気の拡大を防いでくれるのだ。具体的な数値は病気によって異なるが、大抵の場合、全体の90%がワクチンを接種すれば、全員が摂取したのと同じ効果が得られる。ページ150
ロリータは、大学教授ハンバートハンバートが12歳の少女に抱いた、歪んだ性的欲望を描いた作品だ。ページ274
トルストイが第二の傑作「アンナカレーニナ」で強く主張したテーマが何であるかは、有名な冒頭の一節「幸せな家族は皆一様に似ているが、不幸な家族は、それぞれが違った形で不幸である」から明らかだ。ページ327
「道徳教」はわずか5000字からなる短い書物だ。しかしその中に道教の思想がすべて述べられている。それによると、この世に存在する万物はた道(タオ)と呼ばれるものが備わっていると言う。これが生命に絶えず変化をもたらす力の背景によって連続性を保障するものだと考えられている。ページ342
神道は紀元300年から600年の間に成立した。神道で最も重要な神が、太陽神である女神アマテラスで、その子孫が日本を統一したとされている。言い伝えによると、アマテラスの父母であるイザナギイザナミが、日本の島々を生んだという。すべての人間は、イザナギイザナミの子孫だと信じられているが、天皇だけはアマテラスの子孫だと言われている。天皇はアマテラスを通じて統治の権力と権限を受け取ったと信じられている。ページ356
しかし、マンデラはくじけなかった。刑務所の壁の中からANCの指導を続けた。その揺るがぬ決意に、看守たちからも尊敬を集めた。刑務所の外では、マンデラ南アフリカだけでなく世界各国の何百何千万という黒人たちの英雄となり世界の注目が集まった。…マンデラは当選後、監獄島にいた白人の元看守を一人、自分の誕生日パーティーに招待した。ページ364
ゾロアスター教は、今では世界宗教になっているが、ゾロアスター教が啓示を受けて最初の10年は、誰も彼の考えに従わなかった。信仰活動は、いつの時代も少数の信者しか惹きつけてこなかった。このためゾロアスター教は、他の信仰に対する寛容を常に重んじ、異なる宗教を理解することを重視している。ページ370