「101歳現役医師の死なない生活」を読みました。台湾生まれの先生は長く沖縄で診療して、今は台湾に戻って診療を続けているそうです。若い頃に肺結核で死にそうになり、89歳で肝臓ガンで死にそうになったそうです。通読してみて101歳の方の著作とは思えない最新の情報で裏打ちされた内容に驚きました。食事の大切さ、運動の大切さを語っています。もっと大事なのは生涯現役であることだとも主張しています。私もこの先「10年」今の仕事を続けます。励まされました。備忘します。
- 作者:田中 旨夫
- 発売日: 2019/12/11
- メディア: 単行本
毎日決まった時間に床に入り、決まった時間に起きることで、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズになります。ページ16
毎日決まった時間に食事をとる事は、消化吸収効率を高めてくれるのです。ページ18
私は、よく歩くことは健康的な生活の基本だと思っています。ページ20
以上のことから、日に当たることが、どれほど心身の健康に良いかがよくわかると思います。ページ28
睡眠に関しては、昼寝をすることも大事だと私は考えています。昼寝は短時間ですが、体の休息とリフレッシュにおいて、夜の睡眠の3倍程度の効果があるとも言われています。ページ31
私の体操はベッドの上で足腰を中心に動かすと言うものです。とても重要です…人の体は生まれた時は最高に柔らかい状態にありますが、歳とともにどんどん硬くなってきます。柔らかさをできるだけ維持する事は、老化を防ぐことに直結するのです。ページ39
私は椅子に座っている時も、立って歩く時も、いつも姿勢をまっすぐにして顔を正面に向けるようにしています。…背中が曲がらないようにするには、日中の姿勢のみならず、…枕は使わないことをお勧めします。ページ46
野菜をたくさん取ることには、実に様々なメリットがあります。まず1つ目は前述したように、野菜には、がん、高血圧、脳卒中、心筋梗塞といった生活習慣病を予防する栄養素が豊富に含まれていることです。2つ目は、体を錆びさせる活性酸素を減らす効果です。ページ59
健康長寿の人の食事の仕方を見ていると、2つの共通する傾向が伺えます。一つは菜食主義に偏った人があまりいないことです。…一つは、食事をゆっくり咀嚼しながら、量しっかりとっていると言うことです。ページ66
ニンニクは、野菜の中でも強い抗酸化作用がある、フィトケミカルを含んでいます。…ニンニクには、このフィトケミカル由来の抗ガン作用があることが知られています。ページ73
私のオリーブオイルの取り方は、毎朝スムージー状にした野菜にスプーン一杯加えて飲むというものです。オリーブオイルは、不飽和脂肪酸の構造を持ち、…ページ88
間食が多い人は、食事の仕方に問題がある可能性が高いので、体に良いから止めようとしても、なかなか止めることができません。まずは毎度の食事を規則正しくとっているか、そこから見直す必要があると思います。ページ101
私は若い頃から、塩分の取りすぎには注意してきました。また、自宅での料理に使う塩は精製塩ではなく、ミネラルの豊富な天然塩を使うようにしています。ページ106
お菓子やインスタント食品で、口当たりの良さを強く感じる食品には気をつけた方が良いでしょうページ114
私は水を飲むことに関しては、かなり気をつかっています。起床時、就寝前、仕事の休憩時、散歩の前後、入浴前後など、こまめに水分補給をすることで、1日に2リットル程度の水分をとっています。ページ120
これらのことから、健康長寿で入るには、①野菜や魚、海藻などを多く取る、②お酒やタバコは控える、③体をよく動かす、といったことが必要条件になると言えそうです。…体に負荷をかけず、疲れることがほとんどないような生活を続けると、早い時期にボケやすく、また体を動かさないため新陳代謝が悪くなり、免疫力が低下して、病気にかかりやすくなるのです。ページ162
最近笑が足りないなと感じたら、毎日、3分でも笑う練習をしてみてください。続けていれば、その恩恵を体で実感できる時が必ず来ると思います。ページ174
ですから、楽しかったり、生きる張り合いを感じるものを何か持ち、それを長く続けることが、1番のボケ防止になるのです。ページ185
でも私の目標はやはり「10年」なのです。「1年」と「10年」とではがんばるぞと言う気持ちが違うのです。私にとって気持ちがとても前向きになるのは、どうしてもあと「10年」なのです。それが心に最も響いて、ワクワクできる目標なのです。ページ193
当たり前ですが、生きてる間は死はありません。だから、死ぬまで生きる。それだけのことです。ページ200
困難なことに出会っても力まず、できることをしっかりやる。ベストを尽くして、運を天に委ねる。そういう姿勢でいれば、きっと道は拓けるのではないかと思っています。ページ210
