歴史と文学

「歴史と文学」(週間朝日百科 世界の文学10)を読みました。ギリシャヘロドトスから始まって、司馬遷イブン・ハルドゥーン、ギボンなど有名人が続きます。「インカ皇統記」は全く知りませんでした。征服者とインカ帝国の皇女との混血者が作者だそうです。ギボン「ローマ帝国興亡史」も名高いですが、滅亡の理由がキリスト教を受け入れたことだと解釈しているのには驚きました。ハルドゥーン曰く「人間の寿命は完全な星の下に生まれれば120年であり、王朝の寿命も三代120年を超えることはない」(ページ2-316)歴史そのものを扱った本には必ずハルドゥーンが出てきます。現代の歴史家にとって「歴史序説」は必読の書なのでしょう。
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