蓄電池ビジネスの未来

「2時間でわかる蓄電池ビジネスの未来」を読みました。エネルギー問題の解決には蓄電池が重要なかかわりを持っています。この本で、蓄電池の意味と開発状況を確認しました。新しい電池への製品化と低価格化がすぐそこまできているとの印象を得ました。
数年前から電力会社の電力買い取り価格が大幅に下落しています。太陽光発電で作った電気を売っても減価償却すらできなくなるかもしれません。
太陽光発電では1kwhを8円で創れます。電力会社はこれを11円で買ってくれますが、私たちは普通電気を28円で買っています。どう考えても、「売る」より、自分で「使う」方が得です。しかし太陽光は夜間発電できないので蓄電設備が必要です。でも蓄電設備は非常に高価格です。この悩ましい現状を打破することで、原子力化石燃料から、自然エネルギーへの変換が可能になります。蓄電技術の早急の発展を期待しています。備忘します。

ワイヤレス充電は、蓄電池と電力エネルギービジネスにおいて、今後重要なキーワードになっていくはずです。ページ26
蓄電池のタイプや性能がそれぞれ異なるため、大きく「電力系統用」、需要側定置用」「次世代自動車用」の3種類に分類して市場をとらえることが重要となります。ページ28
注目すべきはEVです。蓄電池ビジネス発展のカギはEVが握っていると言っても過言ではありません。
ここで注目されるのが、EVに蓄えた電力を家庭で利用するシステム「V2H」(Vehicle to Home)です。この「V2H」も蓄電池ビジネスにおける重要なキーワードとなります。ページ42
さらに近年、昼間に太陽光発電で生み出した電力を、夜間にEVに充電でりるようなシステムも出てきています。自宅に太陽光発電システムを備えていれば、「V2H」を太陽光発電と組み合わせることで、電力の自給自足が可能になるのです。ページ52
加えて、補助金申請の仕組みや申請の方法等についても調べておく必要があります。経産省国土交通省が「充電設備設置にあたってのガイドブック」をインターネット上に公開していますのでそちらを参考にすることをお勧めします。ページ57
スマートハウスでは、太陽光発電で電気を作り、HEMSと呼ばれるシステムで電気を管理しながら、効率的に電気を使うことができます。したがってスマートハウスは、太陽光発電システムや蓄電池などのエネルギー機器、家電、住宅機器などをコントロールしてエネルギーマネジメントを行い、CO2の削減を実現した省エネ住宅ともいえます。ページ79
今後太陽光発電は「売る」よりも自分たちで「使う」方が得になると言われています。ページ82
まずIoTと蓄電池をつなげることによって、蓄電池の制御が可能になります。さらに蓄電池と地域に散在する複数の発電・蓄電設備を束ねてIoTで制御し、1つの発電所のような機能を持たせることで電力網の需給バランスの最適化ができます。ページ132
今後こうしたロボットが普及していけば、ロボット市場をさらに拡大するとみられ、それに伴い蓄電池のニーズもますます高まっていくでしょう。ページ140
これからは自分たちで電気を作って自分たちで使って、さらにシェアする、ということが当たり前になると思います。太陽光発電風力発電などのエネルギー効率がもう少し上がって、蓄電池の性能がもう少し上がれば実現してしまうことなのです。ページ152
過去にIT革命が起こったように、エネルギー分野でも革命が起こっている。すなわちET(エネルギーテクノロジー)革命です。ETにおいてリチウムイオン電池は重要な貢献をすることになる。IT革命において3種の神器の1つであった二次電池は、ET革命においても重要な役割を果たす。ページ158