メディアの系譜 その1

放送大学「21世紀メディア論」第6回「メディアの系譜 その1」を視聴しました。
それまで社会論、文化論などでバラバラに論じられていたメディアやコミュニケーションが「メディア論」として再構築されました。フランスのギュターブ・ル・ボンは群集や大衆に対するメディアの影響力に着目し、「群集心理」を著しました。一方、米国のチャールズ・クーリー はプラグマティズムの観点からコミュニケーションをメディア論の中心に据えました。ドイツのベンミヤンは、複製技術の発展により芸術やコミュニケーションが変わることを示唆しました。第二次世界大戦によりマスコミ研究が進み、戦後、ウィルバー・シュラムのマスコミュニケーション論で実証研究が進み、メディア論の主流となりました。その後、カナダ、トロントマクルーハンのマスコミ論批判が出ました。「メディアメッセージ」です。「コンテンツなど内容は、メディアが規定している。同じ内容でも本からとラジオでは違う、文庫本と雑誌では違う、だからメディアはメッセージなのだ。」と。鉄道もあらゆるものがメディアであり、技術革新が重要で、言語中心ではないことを主張しました。また、イギリスでも、アンケートの定量研究ではなく定性的な研究が必要であるとの反論がでました。