2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

官邸の螺旋階段

「官邸の螺旋階段」を読みました。著者の五十嵐広三氏は村山内閣の官房長官です。戸惑いながら大事件に全力で立ち向かう姿勢に感激しました。神戸大震災、地下鉄サリン事件、函館ハイジャック、それぞれの事件の内幕を知り、その奮闘ぶりに驚きました。まさ…

北海道の論点

「21世紀北海道の論点2【観光編】」を読みました。今、経営している会社の基本構想は「北海道のみやげものに特化して生き残る」です。北海道観光とみやげものに対する私自身の理解と再定義が最も重要です。さて、本書は雑誌記事をまとめたもので、7名の方が…

国家の罠

「国家の罠」を読みました。外務省のラスプーチン佐藤優さんの著作です。鈴木宗男氏は彼が言うほど外交知識が豊富で、優れた外交交渉ができた政治家なのだろうか、にわかには信じられない。確かに著者が言うように田中真紀子氏がダメな政治家だったのは、そ…

パリ・ロンドン放浪記

「パリ・ロンドン放浪記」を読みました。労働は暇つぶしかもしれない。「動物農場」「1984年」のジョージ・オーウェルの著作です。若いころの貧乏生活ルポルタージュです。すさまじい空腹と、劣悪な寝所、失業者の哀れ、むき出しの人間の姿を描いていま…

パンツが見える

「パンツが見える」を読みました。「1932年、日本橋白木屋デパートで火事があり、女性店員8名がなくなりました。女性たちは和服でパンツを履いておらず、下から陰部を覗かれる恥ずかしさのあまり逃げ遅れました。これからはパンツをはこう!」 この話が本当…

神社の見方

「神社の見方」を読みました。良書です。今まで、たくさんの神社入門書を読みましたが、これだけコンパクトに、かつ網羅している入門書はありません。社殿の構造や種類、鳥居の諸説や種類、狛犬、灯籠などなど、図解入りでわかりやすい。説明文も平明で明快…

説明のルール

「あたりまえだけどなかなかできない説明のルール」を読みました。かつて「沈黙は金」と言われましたが、現在は「沈黙は禁」になっていると述べています。上手い表現です。説明説得能力は正しい方法で行えば必ず向上すると説いています。私に必要な本ではあ…

新函館写真紀行

「新函館写真紀行」を読みました。旅行者としての函館、移住者としての函館を語っています。ここで生まれ育った人はこの町の良さを知らない、歴史も知らない、というのが、私の9ヶ月の実感です。もったいない! 撮られている場所には、ほとんど行きました。…

シモネッタのデカメロン

「シモネッタのデカメロン」を読みました。「寝たいという気持ちを決して表に出さない」「…決して容姿をほめない」「母性本能刺激」が口説きの原則だとか、本当かなあ。イタリアで酔っぱらいというものを見たことがないそうです。理由は、酔いつぶれては女性…

エゾの歴史

「エゾの歴史 北の人びとと日本」を読みました。学術論文です。エミシ、エゾ、アイヌについて種々の解釈を示していますが、「エミシ」は中世、東北以北に住んでいた人、「エゾ」は近世、和人を含む北海道に住んでいた人、「アイヌ」はアイヌ民族だと理解しま…

空気の研究

「空気の研究」を読みました。戦艦大和の無謀な出撃は「空気」によっている、「空気とはまことに大きな絶対権をもった妖怪である。専門家ぞろいの海軍の首脳に、作戦として形をなさないことが明白な事実であることを、強行させ、のちに、その最高責任者が一…

泣ける話、笑える話

「泣ける話、笑える話」を読みました。諸君!の徳岡孝夫氏とコラムニスト中野翠氏の「名文見本帖」です。お二人が気の利いたエッセイを交互に書いています。徳岡さんの「投げ忘れた花束」は早死にした母への追悼、いいです。ベトナム従軍冒険譚「抜けたソケ…

あした死んでも後悔しないためのノート

「あした死んでも後悔しないためのノート」を読みました。自分で書き込むタイプの本です。結構、楽しめました。人は死ぬ覚悟ができて、はじめて楽しい自由な人生を送れるとのことです。「はい、あなたはたった今、死にました」という想定で墓碑銘、弔辞、死…

「強い製造」「強い設計」のつくり方

「利益を生み出す強い製造強い設計のつくり方」を読みました。必要に迫られての読書です。「見える化」の遠藤功氏の最新刊「現場論」を読んで痛く感動しました。本書はその具体的な進め方を示唆しています。製造業を指揮するようになって約10ヶ月が経過しま…

北前船

「北前船」を観ました。モノクロ写真に随筆風の小文を添えています。精神科医にして写真家の尾上太一さんの作品です。「江戸時代中期から明治時代にかけて、日本海には北海道と大阪・瀬戸内海を結ぶ黄金の道があった。この海に道の主役が北前船だ。…最大の交…

世界史の扉

世界史の扉を読みました。学校の歴史授業では、ギリシャはギリシャ、中国は中国、国ごとの歴史を教えています。少なくとも大航海時代の前はそうです。が、実は古代から世界はグローバルに関連していたそうです。匈奴が押し出されてフン族になりヨーロッパに…

会いたかった人、曲者天国

「会いたかった人、曲者天国」を読みました。ワクワクしました。中野翠さん著、当意即妙、最高です。古今東西の有名人を取り上げ、その評伝、事蹟と評価、印象を述べています。貧乏、ジョージ・オーウェル、嫌な女、ココ・シャネル、苦の人、左卜全、誤解さ…

シニア人生 安心計画

「いまから始めるシニア人生安心計画」を読みました。経済的な安心計画ではありませんでした。エンディングノートの書き方、お墓の準備、財産管理、遺産相続、生前整理など「お金の心配以外の老後の不安」の指南書でした。死後のブログをどうするか考えてお…

古事記・日本書紀

「地図と写真から見える!古事記・日本書紀」を読みました。「…この継体に対しては、北陸の豪族が攻め上がり、従来とは異なる新王朝を立てたという説がある。…しかし日本書紀の中では、継体の存在感は薄く…大伴金村に担がれた神輿、入り婿というのが実態だっ…

吉田松陰

「吉田松陰 人を動かす天才の言葉」を読みました。明治維新の革命イデオローグの言行録です。「読書をせよ、だが、学者になってはいけない。勉強は知識を得るためのものであって、人は行動することが第一である(p.15)」と言ってます。また、メモを取りながら…

神社大図解

「神社大図解」を読みました。サライ 1月号の特集記事です。神社の建築様式を理解しました。伊勢神宮は「神明造り」で「平入り」、出雲大社は「大社造り」で「妻入り」です。要するに、横から入るか、縦から入るかの違いです。バリエーションとしては「流れ…

時事問題に強くなる本

「時事問題に強くなる本」を読みました。中学、高校受験用です。昨年の時事問題(10月まで)コンパクトにわかりやすく書かれています。弊社の従業員研修用に最適と判断しました。重大さの順番には納得のいかないところはありますが、ピックアップして解説する…

哲学ってなんだ

「哲学ってなんだ」を読みました。哲学の力で民族や宗教や文化、習慣などの違いを超えて、人々が共存できる社会が実現する可能性があると理解しました。池田信夫氏が「哲学は面白いが役に立たない」と述べていましたが、そうでもないと思いました。「哲学と…

型で習得 中高生からの文章術

「型で習得 中高生からの文章術」を読みました。これはよい本です。小論文の書き方指導本です。経験に裏打ちされた最も効率的な習得方法を示しています。型は三つ、これで、小論文、記録文、エッセイ、読書感想文レポートが書けます。もっと早くこの本を読ん…

無知との遭遇

「無知との遭遇」を読みました。ジョークの連発で笑えました。「日本人は一つのジョークを3回笑う。一回目は、愛想笑い。二回目は、家に帰って辞書を引いてジョークの意味を理解して笑う。三回目は、意味もわからずに笑っていた自分を自嘲して笑う。」p.95 …

俺のフィロソフィ

「俺のフィロソフィ」を読みました。ブックオフの創業者にして、繁盛店「俺のイタリアン」の創業者、坂本孝氏のインタビュー本です。副題は「仕組みで勝って、人で圧勝する」です。「私は人生で2勝10敗戦という成績ですよ。…俺のシリーズで13戦目を戦ってい…

恥の殿堂

「恥の殿堂」を読みました。フライト中に何度か吹き出しそうになり困りました。曰く「母親しか異性を知らない若者は、ガールフレンドから、…自分の尊厳を冒されないかとビクビクしている。…何も恐れることはない。ゴルフとセックスはヘタでも楽しめるものだ…

毒舌日本史

「毒舌日本史」を読みました。函館育ち今東光氏の放談録です。博覧強記の面目躍如、日本の歴史を気持ちよく独断しています。例えば、後醍醐天皇はケチで無能だと。官軍の二大将軍(護良親王と楠木正成)を自ら失う手を打たれたのは暗愚な帝である。道鏡は名僧…

天皇はなぜ生き残ったか

「天皇はなぜ生き残ったか」を読みました。権力でもなく、権威でもなく、祭祀でもない。延命を果たしたのは「文化と情報」を固守したことにあると述べています。戦前なら発禁本です。奈良時代、律令制は理念だけで実効性なく、王権は平安時代でも絶対的では…

さよなら20世紀

写真集です。副題は「カメラがとらえた日本の百年」。東京都写真美術館での販売本です。気になった写真を数点、接写しておきました。 愛する男を殺し、イチモツを持ち歩いていた猟奇事件の犯人。阿部定。大島渚監督「愛のコリーダ」で映画になりました。日本…