2015-01-01から1年間の記事一覧

ランチェスターNo.1理論

小さな会社が勝つためには「差別化して」「一点集中して」「どこかの分野でナンバーワンになる」ことだそうです。久々にランチェスター理論を読み「自分より弱いものを叩け」思い出しました。すでに私の血と肉になっています。桐原先生のお陰です。備忘しま…

社交する人間

国家や企業が生きる規範としての機能を失いつつあります。グローバル化、ネットワーク化の進展に対して「社交」(つかずはなれず)の復権を提唱しています。契約社会から信用社会への転換です。これからの社会がどう変転するかの解答を与えられました。今年読…

地方消滅の罠

増田レポートによれば「2040年までに全国の市町村の半数が消滅する」という。このレポートが罪深いのは消滅都市に挙げられると消滅が加速するという事実です。「選択と集中」という企業が好んで使う論理を日本に適用すると日本社会が崩壊すると警鐘していま…

41歳からの哲学

痛快です。実に思い切りのよい考え方です。主に時事問題に対する池田晶子さんのユニークな見解です。「北朝鮮からミサイルが飛んでくる!それがどうした」「自己責任を取らない人ほど、自己責任を要求する」「責任とは生きるということ以外の何であるか」「…

国も企業も個人も今はドルを買え!

著者の藤巻健史先生は「ハイパーインフレが来るのはもはや防ぎようがない」(p.94)と述べています。このハードランディングの兆候と対策、その後の日本について解説しています。最強のインフレ対策は「世界でメシを食える人」になっておくこと。驚くべき内…

14歳からの哲学

「死んだらどこにいくのか、人を殺すことは悪いことか、宇宙の果てはどうなっているのか」、この「生死」、「善悪」、「宇宙」という哲学の三大テーマが独立しているのではなく関連していることに気づかされました。「宇宙に目的はないが、そこに〔ある〕こ…

枯れてたまるか

函館に舞いおりて一年半になりました。やることがない辛さを知ってからの仕事ゆえに、感謝しつつ毎日を過ごしています。昨年、厳しい状況で会社を引き継ぎましたが、運もあり、わずかながら成果がでました。今年9月末、高い目標を達成できました。組織が自走…

会社を元気にする51の仕組み

「会社を元気にする」を読みました。参考になったのは「AS向上会」、アスペルガーシンドロームの対処の「仕組み」です。「AS社員の育成には、会社だけでなく…ご両親の深い理解なくしては、本人が潜在的にもつ負の部分の解消はできません(p.138)」なる…

働くことを問い直す

「働くことを問い直す」を読みました。労使関係の本です。フォード生産システムであれば仕事を細分化するので、経営にとって組合の協力は必須ではないが、デミングの生産システムを取り入れた日本では、労働者同士の密な連携が必要で、組合の協力が必須でし…

古代史研究の最前線 古事記

「古事記」研究者の現在の到達点を知りました。「古事記の序文は、のちの時代に書き加えられたものだ。ヤマトは、日向から東征したのではなく、ヤマトははじめから大和にあった。神功皇后の神がかりは、卑弥呼など女性シャーマンの系譜にある。出雲政権は存…

世間のカラクリ

「世間のカラクリ」を読みました。面白い! 国債が破綻するのは当たり前、地球は寒冷化している。肺がんの原因はタバコではない。健康診断はしないほうがいい。がん治療は意味がない。大麻は体に悪くない、などなど。へーと思うこと連発です。池田先生は生物…

人生を半分降りる

人生を半分、降りることによって、ますます「自己中心的に」いきいきと生きることが可能です(P.185)。久々によい本を読みました。カントの研究者であり哲学者、中島義道先生の著作です。「哲学」は実生活の中でするものだという強烈なメッセージに満ちた著…

目標管理のやり方が面白いほどわかる本

「目標管理のやり方が面白いほどわかる本」を読みました。仕事上の読書です。忘れていたところも多く、勉強になりました。「目標による管理」は「プロセス管理」であることを肝に銘じました。人間を信頼することが大事であるも再認識しました。備忘します。★…

あなたの隣のモンスター

「あなたの隣のモンスター」を読みました。まともな顔をして会社に入る込んでくる恐るべき社員の実態と対処法が書かれています。著者の石川弘子氏に脱帽です。前半の五つの実例に、おもわず前職の社長時代を思い出しました。すでに多くは経験済みですが、見…

叛乱

日本映画「叛乱」を観ました。226事件の話です。決起から叛乱軍とされ、死刑に処される将校たちの心理描写に感心しました。流し観の予定が、じっくりと鑑賞しました。佐分利信、渾身の名作です。脚本も映像も素晴らしい、昭和29年、白黒ムービーです。北一輝…

福沢先生を憶う

「福沢先生を憶う」を読みました。幕府の軍艦奉行、木村芥舟摂津守の福沢諭吉追悼文です。古文調ですが、実に読みやすい名文です。諭吉と木村は、咸臨丸で一緒に渡米しました。諭吉は、米国を見聞したくて、木村に知遇を得、許されて渡米を果たしました。 そ…

李陵

「李陵」を読みました。中島敦の作品です。漢の武帝時代の武将の物語です。今から二千年以上前、中国は北方民族、匈奴の侵略に悩まされていました。李陵は、これを討伐する軍の司令官に任命されましたが、善戦するも捕虜として捕らえられ、讒言もあり、匈奴…

妻を帽子と間違えた男

「妻を帽子と間違えた男」を読みました。精神科医のノンフィクションです。映画「レナードの朝」の原作者です。全編、精神に不調を来した人々の24編です。読み進めるうちに普段どおり生活していることが、ありがたく思えてきました。視覚認識能力を喪失する…

名人伝

「名人伝」を読みました。中島敦の傑作です。ほぼ40年ぶりに読み直しました。長い修行ののち弓の達人となるも、さらに仙人のような師について名人に至る。「射之射」から「無射之射」をマスターしたが、ついに弓の名前も使い方も忘れてしまうという譚です。…

一握の砂

啄木「一握の砂」を読みました。切なくなりました。一番好きな歌。 「こころよく 我にはたらく仕事あれ それを仕遂けて死なむと思う」 函館で碑となっている歌。 「東海の小島の磯の白砂に われ泣なきぬれて 蟹かにとたはむる」 「函館の青柳町こそかなしけ…

お伽草子

太宰治「お伽草子」を青空文庫で読みました。「瘤とり」「浦島さん」「カチカチ山」「舌切雀」を太宰治が防空壕の中で娘に語って聞かせるという想定です。子供のお話ではなく大人の解釈をしています。おどろおどろしく、面白い解釈の連続です。例えば「カチ…

痩我慢の説に対する評論について

「痩我慢説に対する評論について」を青空文庫で読みました。当時の記者、石河幹明記。「外国の干渉が激しく植民地にされそうだから維新が必要だった」は嘘だそうです。「勝海舟が江戸城を無血開城したのは、日本が植民地にされそうなので止むを得ず」という…

痩我慢の説

「痩我慢の説」を青空文庫で読みました。痛快です。すっきりしました。福沢諭吉の名高いエッセイです。幕末の立役者、勝海舟、榎本武揚への批判文です。弾劾かと聞いていましたが、原文にあたってみるとそれほどきつくはありませんでした。勝海舟に対しては…

マンガで読破 旧約聖書

「マンガで読破 旧約聖書」を読みました。旧約聖書を網羅しているかどうかはわかりませんが、面白い紹介本です。「主」は厳しいなあ。日本のカミは、いい加減で優しいことがわかりました。神と契約するなんて水臭い気がしました。信じて任せたら楽になるだろ…

マンガで読破 新約聖書

「マンガで読破 新約聖書」を読みました。キリストの生涯と脇役の名前と役割を知りました。ヨハネとかペテロとかユダとかヨセフとか、サロメとか、どんな役どころかわかりました。エピソード満載で、奇跡の話や、教えを興味深く読めました。英米文学を読みこ…

マンガで読破 古事記

「マンガで読破 古事記」を読みました。駄本です。まず古事記を網羅していません。いくつかのエピソードを恣意的に取り上げているので古事記が誤解される恐れがあります。例えば、天岩戸の話は引きこもりのことで、アマテラスは、うつ病だった。日本は古代か…

トップポイント

トップポイント(MAR.2015)を読みました。トップポイントは「一読の価値ある新刊本」を毎月紹介してくれる雑誌です。10年以上定期購読しています。表紙に著書名、見開きに「CONTENTS」(200字程度)次に、「in brief」(1ページ)で少し詳しく、ようやく本…

速さは全てを解決する

「速さは全てを解決する」を読みました。初心のビジネスマンには非常に有用な本だと思います。よい復習になりました。確かに、頭の中のことを数枚のメモに書き出すとすっきりします。備忘します。★速さは全てを解決する---『ゼロ秒思考』の仕事術作者: 赤羽…

国債パニック

「国債パニック」を読みました。「固定金利という契約は、もし大幅なインフレが起こった際には、ホゴにされる」衝撃を受けました。政府は、すでに財政赤字をハイパーインフレで棒引きにすると決めたのではないか。消費増税の先送りは、その前兆ではないのか…

おっぱいは好きなだけ吸うがいい

「おっぱいは好きなだけ吸うがいい」を読みました。この本は駄本です。表題の内容とはあまり関係ない英米文学の話です。フォークナーとかヘミングウェイの話が主です。それに、著者は恋人や奥さん、子供をあっさり捨てたり、わがままで嫌な奴です。私のブロ…