2019-01-01から1年間の記事一覧

ギグ・エコノミー来襲

「ギグ・エコノミー来襲」を読みました。「ギグ」とは「一時的な」というくらいの意味です。今、米国では正規雇用の労働者が減って、一時的、不定期な独立事業者、フリーエージェントが増えているそうです。その実態分析の本かと思いましたが、さにあらず、…

ソーシャル・ビジネス革命

「ソーシャル・ビジネス革命」を読みました。グラミン銀行でノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス氏の著作です。冒頭に、グラミン銀行設立の動機と奮闘について短い紹介があります。人間は、「利己的」であるが「利他的」でもある存在だから、利益最大…

芸術起業論

「芸術起業論」を読みました。身も蓋もない芸術論です。「売れた作品が良い作品」と言い切っています。面白いです。日本でそれ言ったら嫌われるだろうなあ…。世界の標準では、芸術品の購入動機は、見せびらかしか投機だと言ってます。「なんでも鑑定団」の世…

床ずれ博士の在宅介護

「床ずれ博士の在宅介護」を読みました。10年前の本です。褥瘡学会を立ち上げた日本の権威です。それまでの誤った治療法に異を唱え、褥瘡治療の原理原則を打ち立てました。最近の「褥瘡ガイドブック」「在宅・褥瘡予防・治療ガイドブック」によると、先生の…

呆けたカントに理性はあるか

「呆けたカントに理性はあるか」を読みました。著者は東大名誉教授の現役医師です。デカルト、カントの哲学は理性と情動を分けて考えるが、最近の科学が明らかにしたのは、理性と情動は同一に近く、人間と他の動物は同じだそうです。認知症患者が判断力を失…

逆境の中にこそ夢がある

「逆境の中にこそ夢がある」を読みました。5月に熊本で、明治製菓の大先輩、化血研の木下理事長から紹介された本です。痛快な成功譚です。現、熊本県知事、蒲島郁夫氏(1947年生まれ)の自伝です。ワクワク、ドキドキして読みました。1954年生まれの私には…

ホモサピエンス全史

「ホモサピエンス全史」を読みました。著者は、別著「ホモ・デウス」で、人間(ホモ・サピエンスが超人(ホモ・デウス)になることを予言していました。現人類は家畜同然になると。映画「マトリックス」の世界です。そんなバカな!が初めの印象でした。本書…

死ぬこと以外かすり傷

「死ぬこと以外かすり傷」を読みました。洒落た題名です。時折、テレビで見かける幻冬社の箕輪氏の本です。若いのに、しっかりしたコメントをされる方です。彼、時代と寝てます。開き直りが、妙に心地よい。不思議な本です。読んでいて元気になりました。私…

パシャッ!

「パシャッ!」を読みました。報道カメラマン、松本敏之氏の著書です。松本氏は私の高校の同級生です、先月のクラス会で本人から、いただきました。彼は、高校を出たあとフランスに留学、フリーカメラマンになりました。1983年、アキノ大統領暗殺の写真を撮…

センベイブラザーズのキセキ

「センベイブラザーズのキセキ」を読みました。面白い読み物です。潰れそうな零細企業(煎餅製造)がどのように再生したかの物語です。職人気質の弟とデザイナー上がりの兄が、亡き父の遺志をついで黒字化する努力に感服しました。ブランドを発信し、お客様…

3Mで学んだニューロマネジメント

「3Mで学んだニューロマネジメント」を読みました。尊敬する先輩からの推薦です。「…コンサルタントに役にたつかもしれません。…今度お会いするときに議論したくてメールしました」とのことでした。私がコンサルタントの仕事を始めたことを知り、アドバイス…

ホントにはじめての原価計算

「ホントにはじめての原価計算」をKindleで読みました。工場のコンサルティングの仕事をいただきましたので、念のために読んでみました。二年ほど前から日商簿記検定で「初級原価計算」の試験が始まったそうです。読んでみて、簿記三級より易しいと思います…

ホモ・デウス

「ホモ・デウス」を読みました。「ファクトフルネス」で打ち砕かれ、本書でとどめを刺されました。これまでの世界の見方を変えなければいけません。ホモ・サピエンス(人類)はこれまで不死と至福と神のような力の獲得を目指す道をたどっていましたが、論理…

トップポイント2019年2月号

「トップポイント2019年2月号」を読みました。取り上げている本は「FEAR恐怖の男」「BCGが読む経営の論点2019」「決定版cyber security」「ギグ・エコノミー襲来」「最強のポジティブチーム」「サバイバル決断力」「アンガーマネージメント実践講座」「市場…

日本の結界

「日本の結界」を読みました。月刊誌「ムー」が喜びそうな本です。一般的にはトンデモ本の範疇だと思います。占い師の世界ですね。「結界」を張ったので災害から救われたとか、占い師は、結果論で何んとでも言えます。そのことを承知でロマンとして読んでみ…

なぜ中国は民主化したくてもできないのか

「なぜ中国は民主化したくてもできないのか」を読みました。一般的に民主化することが経済大国や軍事大国になる近道とは言えません。国益の観点から言えば中国のやり方は正しいと思います。中国においては、個人崇拝、リーダーの「皇帝」化こそ早道だったと…

0から1をつくる

「0から1をつくる」を読みました。さわやかな読み物でした。平昌五輪、カーリング女子は銅ダルを獲得しました。著者、本橋麻里さんは、キャプテンであり、チームを立ち上げた本人です。現在は北海道北見市「ロコ・ソラーレ」の代表理事としてチームマネジメ…

はつらつと老いる力

「はつらつと老いる力」を読みました。著者は帯津良一さんです。いろいろな雑誌に健康関連のコメントを執筆しておられる方です。医者は人相手の仕事です。一見、理系の仕事に見えますが、人文系の仕事です。人の気持ちを理解できなければ、体も心も治療する…

ファクトフルネス

「ファクトフルネス」を読みました。本書を推薦してくれた児島宏行さんに感謝します。衝撃的な本でした。冒頭に質問項目があります。その質問に対しての私の回答は、ほとんどが誤答でした。例えば「電気を使える人が全人類で何%いるか」私は50パーセント程度…

死ぬほど読書

「死ぬほど読書」を読みました。ビジネス界きっての読書家、伊藤忠商事元社長、丹羽宇一郎氏の著作です。利を追わずとも、真っ当に生きて成果をあげる、素晴らし生き方だと思います。人は嘘をつく、優秀な人ほど嘘をつきがちだとの指摘は身につまされました…

「財界」1月1日新年特大号

「財界」1月1日新年特大号を読みました。 その中で気になった記事は2つありました。 1つは、虎屋さんの記事です。「和菓子の世界はとても懐が深い。その時代のニーズが変化に合わせて…」です 。その中で注目すべき意見がありました。新商品開発の意欲です、…

江分利満氏の優雅な生活

「江分利満氏の優雅な生活」を読みました。戦中派作家と呼ばれた山口瞳の本作品は高校生の頃から気になっていました。これまで読む気にならなかったというのが本当のところです。先日、古本屋で本書を見つけて思わず購入しました。 庶民の何気ない日々のでき…

「致知」2018年11月号

「致知」2018年11月号を読みました。とても勉強になりました。興味を持って読んだ記事は3つありました。 1つは「自己端正こそ幸福への道」曽野綾子さんのインタビュー記事です。老境に入った人の悟りを感じました。「運鈍根。いい言葉ですよね。運と鈍と根が…

もっと言ってはいけない

「もっと言ってはいけない」を読みました。「言ってはいけない」が衝撃的すぎて、今回の著書はそこまでのインパクトはありませんでした。ヒトという生物は、事実に基づいた理解を苦手としています。「氏より育ち」ではなく「育ちより氏」だと再認識しました…

あの日本史有名人の老い方死に方

「あの日本史有名人の老い方死に方」を読みました。有名人も人間です、いつ頃からを晩年というか深く考えさせられました。水戸光圀、柳生宗矩、勝海舟、池大雅などは羨ましく、渡辺崋山、桂太郎、滝廉太郎、金子みすゞ、竹久夢二、宮城道雄は気の毒な晩年、…

10分で読む日本の歴史

「10分で読む日本の歴史」を読みました。片手落ちの日本通史です。例えば「大化改新」の記述が一切ありません。曽我氏を滅ぼした日本史に残る大事件です。天智天皇と天武天皇の存在と確執が国内のエポックであったこと、天智天皇の対外政策(朝鮮政策)が東…

日本国紀

「日本国紀」を読みました。週刊誌などで、本書をトンデモ本だとか、ウヨク本だとか、言われています。一読して、私はそうは思いませんでした。一人の人間で日本の通史を書くのは大変なことです。偏るのは当たり前です。「物語日本史」(平泉澄著)ほどは、…

聞く力

「聞く力」を読みました。阿川佐和子さんのベストセラーです。実に楽しいエッセイです!心が疲れている方にお勧めします。 良い話を聞きたいとか相手と親しくなりたいと考えているなら、話上手になるより「聞く力」を身につけることが重要だと述べています。…