2014-01-01から1年間の記事一覧

陸軍

日本映画「陸軍」を観ました。なぜ録画したかは覚えていません。ラストで母が、出征する息子を走りながら、泣きながら見送るシーンを長回しで撮ってます、セリフなしです。戦後の映画かと見間違いました。木下恵介監督、笠智衆、田中絹代主演、1944年、国策…

ヒトはなぜペットを食べないか

「ヒトはなぜペットを食べないか」を読みました。センセーショナルな題名に思わず読み始めました。著者は、犬、猫を食べるヒトをを面白がっているようです。歴史的な知識の羅列、仮説の連続で、結局、なぜペットを食べないかの明快な回答にはなっていないと…

日本の神話

「日本の神話」を読みました。古事記と日本書紀と出雲風土記を下敷きに、国生みから海幸彦、山幸彦までのお話です。さすが松谷みよ子さん、わかりやすく美しい文章に感心しました。子供向なので女陰をへそに言い換えていたりして笑えました。ツクヨミとアマ…

日本はなぜ敗れるのか

「日本はなぜ敗れるのか」を読みました。トヨタの元会長の奥田氏が幹部に薦めた本だそうです。人は、極限状態では人間ではいられず、動物とおなじになってしまう恐ろしさを知りました。日本が敗れた理由は、非常識な前提を「常識」として行動すること。特殊…

十五歳の露国少年の書いたカムチャッカ旅行記

「カムチャッカ旅行記」を読みました。11月はじめの函館観光検定を受験するにあたり、いろいろな資料を漁りました。その中でデンビー商会が北洋漁業に大きな足跡を残していることを知りました。そのデンビーさんの友人の息子が著者です。父親と9歳の弟と…

赤字も黒字も社長が9割

「赤字も黒字も社長が9割」を読みました。北岡先生の推薦本です。社長の役割を説いています。収支の責任はほとんどすべて社長にあることを確認しました。定年を数日後にひかえ、サラリーマン経営者としては最後の仕事になります。従業員のため、全力で楽し…

ポケットに名言を

「ポケットに名言を」を読みました。久々の寺山修司です。ほろ苦い思い出とともに恥ずかしいことをたくさん思い出しました。備忘します。ポケットに名言を (角川文庫)作者: 寺山修司出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/01メディア: 文庫購入: 19人 クリ…

たった1℃が体を変える

「たった1℃が体を変える」を読みました。私の知人「早坂信哉教授」の著作です。献本いただきました。読んで本当にためになったので、早速、アマゾンで5冊注文しました。 早坂先生は自治医科大学卒業後、浜松医大で研鑽を積まれ、現在は大東文化大学で教鞭を…

精霊の守り人

「精霊の守り人」を読みました。11歳の王子と30歳の女用心棒の物語です。ストーリーは分かりやすく、文章のテンポもよくて、飽きずに読了。中高生に人気があるとのことですが、大人が読んでも大いに楽しめます。ドキドキしました。情景描写が巧みで、くどい…

独裁力

「独裁力」を読みました。変化の激しい環境下では「民主」より「独裁」の方が「生き残りやすい」との論からはじまります。「独裁」するには、組織を、「コア、コア予備、一般メンバー」の三層に分けること。コアを不安定にし、一般メンバーの動員力を高める…

絶妙な報連相の技術

「絶妙な報連相の技術」を読みました。私の読む本ではありませんでした。若いサラリーマンや、なりたての管理職向けの本でした。ただ、原則が平易に書かれているので初心者には有益かもしれません。 著者の会社のポスターはユニークで、購入して社内に貼って…

見切る!

「見切る!」を読みました。帯に「まだやれる、もっとやれるが会社を潰す」とありました。身につまされるフレーズです。超音速旅客機コンコルドは、高燃費、小座席数で、商業的な失敗は明らかだったにもかかわらず、それまでの研究開発費を惜しみ、1兆円を…

ISO22000

「ISO22000 食品安全マネジメントシステム 要求事項の解説」を読みました。本業に関する仕事としての読書です。部下から簡単なレクチャーを受けたあと必要な部分を高速で読みました。私の知らない世界で詳細に緻密にシステムが構築されていることを知りまし…

60分間・企業ダントツ化プロジェクト

「60分間・企業ダントツ化プロジェクト」を読みました。戦略のあるなしで会社の盛衰は決まることを力説しています。60分で戦略を作れない経営者は10年かかっても作れないと断言しています。戦略をつくる易しい方法を豊富な事例で丁寧に説明しています。…

思考する機械コンピュータ

「思考する機械コンピュータ」を読みました。「十分な時間とメモリが与えられれば、その計算機と同じ計算を行える。このことは、万能コンピュータと適切なプログラムがあれば、人間の脳機能がシミュレーションできることを示唆している。(p.118)」精緻に読め…

打ちのめされるようなすごい本

「打ちのめされるようなすごい本」を読みました。「ああ私が10人いれば、すべての療法を試してみるのに(P.207)」著者、 米原万里女史の早死にまことに残念でした。女史は06年5月、卵巣ガン転移、享年56歳にて永眠。この本は、ロシア語の翻訳や同時通訳の米…

悪童日記

「悪童日記」を読みました。これは面白い! 双子の少年の「悪さ」の行動のみを淡々と描いています。「いたずら」ではありません「悪さ」です。痛快な悪漢小説のようでもありますが、虐殺、拷問、強姦、略奪などなど、戦時の悲惨さを価値観抜きで提示していま…

自分の中に毒を持て

岡本太郎「自分の中に毒を持て」を読みました。「人生うまくやってやろうなんて、利口ぶった考えは、誰でも考えることで、それは大変いやしい根性だと思う…」 迷ったら危険な「狭き門」を選ぶよう勧めていますが、中途半端にすると怪我をするとも言ってます…

私は77歳で死にたい

「私は77歳で死にたい」を読みました。私も77歳で死ぬことに決めました。「老人に残された時間は少ないので、悔いのないよう、好きなように過ごすことが大切だ、今を精一杯生きたらよい」と邱永漢氏は教えています。後半は、賢い相続についての解説があ…

もの食う人びと

「もの食う人びと」を読みました。ルポルタージュです。「食う」を媒介にして現在(1993年)の世界を提示しています。世界最大の5000席におよぶレストランがタイにあり、その食事風景は圧巻だとのことです。「数千の口と胃袋に詰まっているのは思想でも主張…

紅の豚

宮崎アニメ「紅の豚」を観ました。この映画、冒頭のシーンのみで観た気になってましたが、初のフル鑑賞です。まことに気分のよい映画です。カサブランカを観てるようでした。かっこいい男の生き方です。「飛ばねえ豚はただの豚だ」「もう危険な飛行艇には乗…

続・午前8時のメッセージ

「続・午前8時のメッセージ」を読みました。おそらく草柳大蔵氏の最後の著作です。われわれ日本人に対しての「励まし」「お叱り」に溢れた本です。彼の教育論の一端を垣間見た思いです。人生のたそがれどきに、お別れの言葉を述べているようにも感じました。…

野口体操からだに貞く

「野口体操からだに貞く」を読みました。とても不思議な本です。からだはあなたの所有物ではないので無理な動きをしてはいけない、昔は、「体操によってからだと対話する」と考えていたが、今は、「神にからだを訊ねることだ(占い)」と悟ったのだそうです…

お金の教養

「お金の教養」を読みました。「ローンの繰り上げ返済はするべきではない」「生命保険は多くは必要ない」私と同じ考えです。多分、日本経済の将来を悲観的にみています。稼ぐ方法の一番は自己投資だと言っています。小さく稼いで、お金の流れをつかみ、金に…

マンガ古事記

「マンガ古事記」を読みました。原秀三郎先生の監修です。画は阿部高明さんです。2巻、約500ページで古事記をほぼ網羅しています。古事記の初心者が短い時間で全体を掴むには最善の書だと思います。また歌の訳は平明でとてもいいと思いました。★★マンガ古事…

神武

「神武」全四巻を読みました。これまたガンダムの作者、安彦さんの漫画です。ヤマト政権の初代天皇、カムヤマトイワレビコの苦難の物語です。神武東征では、兄は討ち死に、やっとのことで強大なライバルを倒します。高千穂に残した初めの妻との悲劇が泣けま…

午前8時のメッセージ

「午前8時のメッセージ」を読みました。世阿弥によれば、年をとったら「老後の初心、忘るべからず」だそうです。その意味は「老醜をみせない」というアドバイスだそうです。本書は、戦後の有名評論家、草柳大蔵さんの最晩年の著作です。構えず、衒わず、話し…

ナムジ

「ナムジ」全四巻を読みました。ガンダムの作者、安彦良和さんの漫画です。ナムジとは、またの名を大国主の命、地上界を支配した出雲の王の物語です。スサノオとヒミコが夫婦で、邪馬台国が九州からヤマトに移るというストーリー、オオモノヌシが重要な役割…

人生後半のための知的生きがい入門

「人生後半のための知的生きがい入門」を読みました。本棚に10年近く置いてありました。晩年(定年後)の心得、心構えを説いた本です。ついに、このような本を読む年齢になったということです。それにしても、あのままだったら、ルールに従って62歳で社長を…

とっておきのヒスイの話

「とっておきのヒスイの話」を読みました。糸魚川フォッサマグナミュージアムの宮島学芸員の著作です。縄文時代から説き起こし昭和に再発見するまでの経緯、戦後の混乱期に盗掘や開発の危険を何とか乗り切った話などスリル満点の前半です。後半は、新鉱物発…