2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

おじさん図鑑

「おじさん図鑑」を読みました。帯に「すべての若者に捧ぐ。おじさんになる前に、おじさんを知るべきだ」とありました。作者はイラストレーターの「なかむらるみ」さんです。絵も文も達者です。観察力、鋭いです。おじさんに優しいです。本の中に自分がいっ…

故郷70年

柳田国男「故郷70年」を読みました。小林秀雄が講演CDの中で柳田国男を語っています。曰く「柳田国男が13歳の頃、当時、世話になっていた家に祠(ほこら)があり、それを開けたら蝋石があった。その家の亡くなった老婆が身体を磨いていた蝋石であった。…

すぐやる人になるための仕事のやり方・考え方

「すぐやる人になるための仕事のやり方・考え方」を読みました。私自信としては実践していることが多いので確認のための読書になりました。20歳代の元気の良いビジネスマンには、気づきや有用なヒントがあるかもしれません。備忘します。「すぐやる」人に…

血だるま剣法

漫画「血だるま剣法」を読みました。「異形の日本人」で平田弘史氏のことを知りました。帯に「遂に復刊なる!! 1962年夏の日の丸文庫から貸本店向け描き下し漫画の単行本として発行された…なぜ40年以上も封印され続けたのか?」とあります。呉智英氏の解説…

政事家 大久保利通

「<政事家>大久保利通」を読みました。堺屋太一氏によれば、「大久保利通」は日本三大偉人のひとりだそうです(ちなみに残りの2人は、聖徳太子と織田信長)。若い頃、銀座の薩摩料理屋で大久保利通の事績を述べ立て顰蹙を買いました。当時は鹿児島に銅像…

教え方の教科書

「教え方の教科書」を読みました。直属の部下が、悩んでいる私のために買ってきてくれました。気づいてはいましたが、そこまで基本に立ち戻らなければいけないかと考えさせられました。私の世代では、できないのは自分のせいでしたが、今は教えてくれない会…

商店街はなぜ滅びるのか

「商店街はなぜ滅びるのか」を読みました。商店街は平安の時代から続いているのではなく、第一次世界大戦後の不況と百貨店の対抗手段として発生したという分析に驚きました。戦後の日本経済が戦前の戦時経済統制に端を発しているのと同じく、商店街の発生・…

ハビビ

橋本大也氏の推薦もあり、大いに期待して「ハビビ」を読みました。「火の鳥のスケール、AKIRAのヴィジュアル・マジック」との触れ込みでしたが、及びません。確かに絵は丁寧に書き込まれていますが、ストーリーを追うのに苦労します。明示的に関連を示…

facebookスマートに使いこなす基本&活用ワザ

2012年の最新増補改訂版「facebookスマートに使いこなす基本&活用ワザ」の知らない部分だけ、つまみ読みをしました。勉強になりました。 「タイムライン」の概要を知りました(p.45)。プロフィールをGoogle対象から外す方法を知りました(p.56)。友達をリ…

Evernoteオールインワンガイド

「Evernoteオールインワンガイド」を読みました。現在のEvernoteを俯瞰した本です。網羅性も高く、図解や手順も分かりやすいので、初心者にも十分理解できると思います。Evernoteをプレミアム(有料版)で2年以上使っている私にとっては、知らないことを中心…

リアルタイム・マーケティング

「リアルタイム・マーケティング」を読みました。副題に「生き残る企業の即断・即決戦略」とあります。読みながら一種の恐怖感、焦燥感を覚えました。事例が多く、読みやすい本です。ジャーナリスティックな書き方ですので面白く読めます。「今すぐ」取り組…

100円のコーラを1000円で売る方法

「100円のコーラを1000円で売る方法」を読みました。FB古屋編集長のご紹介です。物語仕立てなので取っつきやすいと思います。その分、冗長になっています。内容は、シンプルです。「顧客に振り回されてはいけない」「値段を下げずに価値をあげる」(p.120…

瓶詰の地獄

「瓶詰の地獄」を読みました。夢野久作の小説を原作に、丸尾末広氏が緻密な描写で漫画化しています。表題作は近親相姦の話で正視に耐えません。落語「黄金餅」、「かわいそうな姉」ともに哀しい話です。元気な時にしか読めません。瓶詰の地獄 (ビームコミッ…

はげまして はげまされて

「はげまして はげまされて」を読みました。副題は「93歳正造じいちゃんの56年間の絵日記」です。奥さんが病に倒れてから死ぬまでが辛い場面です。「病院に行ったら、かあさんが苦しんでいた。点滴も半分で切り上げたという。食欲なく、昼食もとらない。風呂…

イラスト版禁煙セラピー

「イラスト版禁煙セラピー」を読みました。恥ずかしながら喫煙を続けていました。家では吸わないので重度のニコチン依存症ではありません。禁煙は何度も、何度もしましたが結局だめでした。一番長い禁煙で2週間くらいでした。 この本、とても良い本です。読…

50歳を超えても30代に見える生き方

「50歳を超えても30代に見える生き方」を読みました。前半は、メタボやガン、免疫の解説で、知っていることばかりでした。後半は、現代版「養生訓」「菜根譚」の類です。早寝早起き、喫煙禁止、飲酒適当、小食、歩行奨励など、生活習慣の変更を提案していま…

大往生したけりゃ医療とかかわるな

「大往生したけりゃ医療とかかわるな」を読みました。今年度上半期のベストセラーです。こういう本を読む年齢になり、実に感慨深い。繁殖期の終わった生物は、遠からず死を迎える、あたりまえのことを忘れているのが人間だと説いています。死に際して余計な…

働かないアリに意義がある

「働かないアリに意義がある」を読みました。大変面白い本です、良書です。ハチやアリなどの「真社会性生物」の研究の成果が書かれています。生物学者は、一見、無用な研究をしているようですが、鋭い社会分析をします。「お利口な個体ばかりがいるより、あ…

消費のニューノーマル

「消費のニューノーマル」を読みました。三菱総研の宣伝パンフレットを読んでいるような錯覚に陥りました。頭の良い人が書いた本です。書いてあることは実にノーマルです。備忘します。三菱総研の総合未来読本 Phronesis『フロネシス』〈06〉消費のニューノ…

2022−これから10年、活躍できる人の条件

「2022−これから10年、活躍できる人の条件」を読みました。「会社」がなくなるなど、トンデモ本のように見えますが、尤もな内容です。「若者よ!世の中のルールは変わる、今から準備せよ」という警告の書です。20〜30歳を対象にした本ですが、50…

集落の教え100

「集落の教え100」を読みました。読んだというより写真を眺めました。空間デザインに関する教えのフレーズ集です。見開き1ページで「教え」とその「解説」と「写真」で構成されており、理解しがたいフレーズは100項、続きます。例えば「[85]寸法と同じ…

老いたるスサノオ

芥川龍之介「老いたる素戔鳴尊」を読みました。全文を声を出して読みました。聞き手は妻で、読みながら日本語の心地よさに浸りました。妻は一言「面白かった…」と。あらすじは「古事記」に沿っていますが、娘(須勢理昆売 スセリビメ)を嫁がせる老いた父親…

日本辺境論

「日本辺境論」を読みました。数年前の話題作です。随分前に購入したのですが、今日、読んでみました。面白い論です。日本人だからこの本の意味が分かります(笑)。日本は、中華ではなく、辺境だが、辺境にもよいところがある、開き直ってもいいじゃないか…

人質の朗読会

「人質の朗読会」久々に現代小説を読みました。 地球の裏側で身代金目当てのゲリラにより8人の日本人が人質になり、手持ち無沙汰の折、人質同士で各々自らの過去を朗読する話です。現地の兵士の話も加え9話のオムニバス形式です。話は完結していますが、「…

ぼうるぺん古事記

「ぼうるぺん古事記(一)」を読みました。漫画版の古事記です。第1巻は、天地創世から八岐大蛇までです。何と!「愛しき我がなにの妹の命」という風に台詞は全て原文です。口語訳を読んでいないと辛いかもしれませんが、絵とことばが心地よく融合していて…

やめることからはじめなさい

「やめることからはじめなさい」を読みました。帯に「Twitterをやめよう」とありました。目新しく感じないのは、この著者と私がよく似ているからだと思います。無茶な本ではありません。真面目な人には良書だと思います.備忘します。「やめること」からはじ…

異形の日本人

「異形の日本人」を読みました。差別をキーワードにした6話のオムニバスです。第1話は、昭和27年、「一年中裸で木登り、鹿児島にターザン姉妹」という新聞記事の事後検証です。「悼む人」を思い出しました。第2話はマンガ「血だるま剣法」が封印された…

日本人はなぜ世界でいちばん人気があるのか

「日本人はなぜ世界でいちばん人気があるのか」を読みました。題に惹かれての購入です。大震災前の出版です。前半は、日本人として楽しい本です。マンガが世界に普及していることや、ミシュランで日本のレストランが非常に高く評価されていることなど。後半…

古事記 不思議な1300年史

「古事記 不思議な1300年史」を読みました。大震災後の本です。「古事記」がその時代、その時代でどのように解釈されてきたかを解き明かした本です。「日本書紀」と同時に成立したとは考えられないが、その前の成立でも後の成立でも「古事記」の神話的価…

怖いもの見たさ

溝口敦著「暴力団」を読みました。ストレートな題名です。内容もストレートです。まえがきに「怖いもの見たさの読者は大歓迎です」とありました。定義から始まって、収入の道(シノギ)の解説があり、組織の内情、警察との関係、代替勢力の台頭、対処法と続…