死ぬこと以外かすり傷

「死ぬこと以外かすり傷」を読みました。洒落た題名です。時折、テレビで見かける幻冬社の箕輪氏の本です。若いのに、しっかりしたコメントをされる方です。彼、時代と寝てます。開き直りが、妙に心地よい。不思議な本です。読んでいて元気になりました。私が忘れてかけていた若いころのパワーが蘇ってきました。不覚にも、本気で仕事したいと決心してしまいました。アジるなあ!備忘します。

死ぬこと以外かすり傷

死ぬこと以外かすり傷

彼らはオンラインサロンで、お金を得るために働いていない。楽しいとか面白いとかいうやりがいのために働いている。 お金や物質を得るよりも、高次な欲望を満たすために働いていているのだ。若い世代はどれほど給料が高くてもやりたくない仕事をやらないが、楽しい仕事はお金を払ってでもやりたいという価値観を持っている。もはや遊びと仕事の区別はない。 ページ12
しかし僕の実力が20倍になったわけではない。僕がしたことは、無謀にも市場に出て行き、自分の腕1つで稼がなければならない状況に自分を追い込んだだけだ。しかし、その瞬間、それまでの檻の中で安寧に暮らしていた僕の意識が変わったのだ。自分で餌を探すことを覚え、狩りの仕方を取得したのだ。どんな小さなことでもいい、自分の手で、頭で、足で、名前で稼いでみろ。自分の値札を意識しなければ、一生飼われた豚のままだ。飢えた狼になれ。ページ55
スマホゲームで人生を消費するな。知っているということが、いずれ必ず武器になる。分断された世の中だからこそ、情報を浴び、知を獲得しろ。意識くらい、高く持て。ページ59
ぼくは幻冬舎ではブランドを稼いでいる。1時間50万円のコンサルでは金を稼いでいる。地方公演はノーギャラだが、未来を稼いでいる。地方に仲間を作ることは僕がこの先やることで重要な役割を果たすからだ。ページ75
お前はどれだけ覚悟を持っているのか。それだけを人は見ている。会社の看板など関係なく個人として生きているかを問われるのだ。ページ79
実力がある人間など世の中には掃いて捨てるほどいる。しかし、上位1パーセントの本物の天才以外は替えのきく存在だ。実力よりも評判、売り上げよりも伝説。極端に言えばそんなパンクな生き方をする人に大衆は見せられる。ページ83
そして気づいた。これって僕自身がインフルエンサーになれば最強なんじゃないだろうか。ものがあふれる時代。もはやものを選ぶこと自体に疲れる。自分が信頼する人のお勧めを選ぶようになるのは時代の必然だ。インフルエンサーの力はどんどん強くなるに決まってる。ページ88
しかし誤解を恐れずに言えば、これからのビジネスはほとんどが宗教化していると思っている。信者を集めることができなくてモノを売ることなんか出来ない。ページ95
時間があればいいというものではない。制約がイノベーションを生む。追い込む。だらだらと居心地の良いスピードで仕事していては、このようにあらざるものは作れない。スピードスピードスピード!だれも見えない速さで駆け抜けろ。ページ107
量量量!圧倒的な量を制圧して初めて見える世界がある。「ピカソは何で天才か分かるか?多作だからだ」と秋元康が言った。ページ109
企画の提案が来たり、それこそ飲み会や旅行の誘いでもいい。何か声がかかったときに、「やりたい」「行きたい」という言葉を禁句にする。そして「やります」「行きます」というようにするのだ。これだけで行動の量とスピードが飛躍的に上がる。ページ113
しかし、結局ひとつの道で頭角を現さないとどうしようもない。1つのこと突き詰めもせずつまみ食いしても、単なる器用貧乏になってしまう。結局軸足がどこにあるとかが問われる。ページ117
まずは何かに入れ込め。周りが引くくらい没入して、夢中になって、1点突破で突き抜けろ。ページ119
好きなことをやる、というのは重要だ。そこから逃げるな。しかし、そのために数字から逃げるな。金を稼げ。金を稼いでロマンを語れ。ページ147
努力は夢中には勝てないという方程式は、編集者に限らずすべての仕事に共通する。目の前のことにどれだけ夢中になれるか。熱狂できるか。夢中の前ではどんな戦略もノウハウも無力だ。ページ162
今ほど挑戦する人が楽しい時代はない。死ぬこと以外は、かすり傷と叫びながら、ただ狂え。ページ163
リスクなんてない。すべての成功も失敗も、人生を彩るイベントだ。未来は明るい。バカになって翔べ!ページ173