『米欧回覧実記5』を読みました。 率直に言って、驚きました。 感想ではなく、「分析」になっています。 日本の強みと弱みを冷静に見極め、 欧州各国の制度・産業・社会構造を横断的に比較し、 「では日本はどうすべきか」まで踏み込んでいる。 150年前にこ…
明治4年、政府の中枢メンバーを含む48名が、約3年にわたり欧米を視察しました。 いわゆる岩倉使節団です。 今回読んだのは、その記録である「米欧回覧実記4」。特命全権大使米欧回覧実記 4 普及版 ヨーロッパ大陸編 中―現代語訳 1871-1873 (4)作者:久米 邦武…
「米欧回覧実記3(欧州大陸編・上)」を読みました。 明治4年、日本の未来を背負った使節団が、3年にわたり欧米を視察した記録です。第三巻では、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツといった欧州大陸を巡っています。 特に印象に残ったのは、パリの繁栄…
『動けば変わる 動けばわかる』という本を再読しました。 この本は、フィットネス業界大手ルネサンス の代表取締役社長望月美佐緒さんの著書です。 実はこの本、以前、望月さんの結婚披露宴でいただいたものです。 読み終えてみると、まさに望月さんの人柄そ…
『米欧回覧実記2』(イギリス編)を読みました。 明治4年、岩倉具視を筆頭に、木戸孝允、大久保利通、伊藤博文など明治政府の主要メンバーを含む総勢48名が、約3年にわたりアメリカとヨーロッパを視察した記録です。第二巻はイギリス訪問の記録です。特命全…
先日、NHKの100分de名著で、民俗学者宮本常一の名著 「忘れられた日本人」が取り上げられていました。宮本常一『忘れられた日本人』を読む (岩波現代文庫)作者:網野 善彦岩波書店Amazonこの本は、私にとって10年前に強い印象を残した一冊です。 番組を見なが…
最近、米欧回覧実記のアメリカ編を読みました。 明治4年、岩倉具視を筆頭に、木戸孝允、大久保利通、伊藤博文など明治政府の要人を含む総勢48名が、約3年にわたりアメリカとヨーロッパを視察した記録です。いわゆる岩倉使節団の公式記録です。特命全権大使米…
2013年ごろ、私は仕事の合間を縫って、日本各地の神社や史跡を巡っていました。 出雲大社、宇佐神宮、伊勢神宮、神武天皇陵、熊野、諏訪、明日香……。 当時は、正直に言えば「傷心」を抱えた時期でした。 経営のこと、人生のこと、自分自身のあり方に迷いなが…
『神仏たちの秘密』を読みました松岡正剛さんの本を読むたびに感じるのですが、その知識の広さと深さには、毎回圧倒されます。 今回読んだ『神仏たちの秘密』も、まさに「すごい」の一言でした。神仏たちの秘密: 日本の面影の源流を解く 連塾 方法日本作者:…
「妖怪文化入門」を読んで――異界は、遠い世界ではなかった妖怪と聞いて、まず思い浮かぶのは 水木しげる である。 私の中の妖怪像は、間違いなく彼の絵画や漫画によって形づくられてきた。 「そんなものは非科学的だ」と一言で切り捨てる態度を、水木しげる…
『気候変動と日本人20万年史』を読みました。気候変動と「日本人」20万年史作者:川幡 穂高岩波書店Amazon人間が気候に与える影響の拡大 本書を通して強く感じたのは、時代を経るごとに人間が気候に与える影響が急激に大きくなってきたという事実である。 …
『Web3とは何か ― NFT、ブロックチェーン、メタバース ―』を読みました。 副題にある3つの概念は、正直なところ、これまで断片的な理解しかなく、ほぼ「知らなかった」と言ってよい内容でした。その意味で、本書は非常に勉強になりました。 メタバースについ…
『日本の神話伝説』を読んだ。 読み進めるうちに、日本神話が単なる物語ではなく、長い縄文時代の精神性を土台として成立していることが、腑に落ちるように理解できた。 古事記や日本書紀は、突然生まれた体系ではない。 はるか以前から人々の間で語られてき…
― 三好明広さんの仕事に触れて ―明治製菓時代の後輩・竹内さんから、『成功への道』という本をいただきました。 この本は、さまざまな企業の代表が登場し、それぞれの経営観や成功までの歩みを語る内容です。 一人ひとりの経営者の言葉が誠実で、どのページ…
明治という時代をフランス人の目を通して見直す本「ビゴーが見た日本人」を読みました。 もともと私が多くの本を読む理由は、突き詰めれば「自分はどこから来たのか」「自分とは何か」を知りたいという思いからです。その中で避けて通れないのが「日本人とは…
NHK朝ドラ「おていちゃん」は、沢村貞子さんのエッセー『私の浅草』をもとにした半生記です。 その沢村さんが85歳で書いた『老いの楽しみ』を読みました。老いの楽しみ (ちくま文庫 さ 30-4)作者:沢村 貞子筑摩書房Amazon読み終えてまず感じたのは——この人は…
全部読むつもりはなかったのですが、どうしても確認したい部分がありました。 一つは「無知の知」。もう一つは「死の定義」、つまりソクラテスの死に対する考え方です。 その部分だけを読むつもりが、やはり面白くて結局もう一度最初から再読してしまいまし…
「空海と真言宗-知れば知るほど」を読みました空海をまったく知らない人にも、とても良い入門書だと感じました。 彼は幼い頃から神童と呼ばれ、二十歳のころには儒教など当時の学問をすでに修めていたそうです。そして三十一歳で遣唐使として唐へ渡り、わず…
「物語 上野動物園の歴史」(副題「園長が語る動物たちの140年」)を読みました。2010年に当時の小宮園長が書かれたもので、日本初の動物園である上野動物園の歴史が丁寧にまとめられています。物語 上野動物園の歴史 園長が語る動物たちの140年 (中公新書)…
熊谷公夫さん(東北学院大学文学部教授)の著した『大王から天皇へ』を読みました。論文形式の歴史書は難解な表現が多いのですが、本書は非常にわかりやすい日本語で書かれており、学説が分かれるテーマに対しても著者が自らの立場を明確に提示していて、た…
インターネットの誕生には“軍事技術からの転用”というイメージが強くありませんか? 私もそう信じていたひとりでした。でも、読んだ本『シンインターネット』(副題:DX時代に考える)には、まったく違う視点が描かれていました。 その衝撃と学びを、自分の…
「本を読む馬鹿が私は好きよ」。なんとも強烈で、惹きつけられるタイトルです。これは糸井重里さんのコピーだと知り、なるほどと膝を打ちました。1990年前後、私がまだ若者だった頃に活躍した広告コピーを集めた傑作選。その中から、今回あらためて読み返し…
― 出雲大社発掘の驚きと神社建築の記録 ―『大社建築事始め』を読みました。2000年に行われた出雲大社の発掘調査を中心に書かれた本ですが、実際には冒頭の二章を除くと直接の発掘記録とは関係が薄い部分もありました。今回は自分の備忘も兼ね、印象に残った…
古本屋で偶然見つけた一冊。西成彦先生(東大卒・熊本大学)の著書『ラフカディオ・ハーンの耳』を読みました。 ちょうど調べていた矢先、来年10月から朝の連続テレビ小説「ばけばけ」が、ハーンの妻・せつさんをモデルにした物語だと知り、まさにセレンディ…
2016年、高千穂を訪れたとき、夜神楽を実際に見る機会がありました。伊弉諾と伊弉冉が抱き合う場面では、会場全体が笑いに包まれ、本書『熊野から読み解く記紀神話』に描かれている通りの光景を自分の目で体験できたことを今も鮮明に覚えています。熊野から…
人生100年時代と呼ばれるいま、その意味を改めて考えさせられる一冊がありました。 書名:『100年の旅人 ネバーエンディングジャーニー』 100年の旅人 (ライフデザインブックス新書)作者:谷口 正和ライフデザインブックスAmazon この本に書かれていることは…
森銑三『古人往来』を読んで森銑三という名前、正直に言うと私は知りませんでした。しかし手に取ったこの『古人往来』は、読んでみると非常に面白いアンソロジーでした。昭和6年・7年頃に書かれた文章や、戦後昭和20年代の随筆から選び抜かれたものをまとめ…
やしきたかじんの「人生、捨てたもんやない」を読んでやしきたかじんの著書『人生、捨てたもんやない』を読みました。 率直に言えば、この本は内容が濃いわけではなく、彼が生前に書き残した文章や、弟子や仲間に語った言葉を集めて、簡単な解説を添えた一冊…
先日、三谷幸喜さんの短編「其礼成心中(それなりしんじゅう)」を読みました。タイトルを目にして、「近松門左衛門?文楽?」と思いつつも、三谷さんの名前に惹かれて手に取った一冊です。其礼成心中作者:三谷 幸喜パルコAmazon 文楽「曽根崎心中」のパロデ…
オウンドメディアを「従たる考え」から「主たる考え」へWebマーケティングは難しい、と常々感じていました。本書を読み、オウンドメディアの重要性を改めて再確認しました。これまで「補助的な手段」として捉えていたものを、経営の中心に据えるべきだと痛感…