私は77歳で死にたい

「私は77歳で死にたい」を読みました。私も77歳で死ぬことに決めました。「老人に残された時間は少ないので、悔いのないよう、好きなように過ごすことが大切だ、今を精一杯生きたらよい」と邱永漢氏は教えています。後半は、賢い相続についての解説があり勉強になりました。備忘します。★★

…私は死ぬまで精一杯生きるのが良い生き方だと思っており、それができなくなったら死んだほうがましだと思っている。そのためには生きている間は、心身ともに元気でなければならないし、自分がやりたいと思っている仕事も持っていなければならない。ただ都市をとってからの仕事はそうたくさんないし、自分の満足のいくような仕事は自分でつくり出さなければならない。…(p.17)
定年退職とは、いわば人間の能力を見限って体よくお払い箱にすることである。…ある年齢を境にして心身ともに衰え始め、だんだん使い物にならなくなってしまう。…何よりも必要なことは、本人が残された時間をどう使うか、自分できめることである。…役員に昇進することによって定年が二年か三年延びることはあっても、定年がやってくることに変わりはないのである。‘(p.112)
…上り坂で躓くことはあまりない。ところが、下り坂になると、年をとって身体の動きが鈍くなったせいもあるが、やたらと転びやすくなる。…年齢というものは、毎日毎日少しずつとるものではない。突然、がっくりきて、あとは足をふみはずしたいきおいで、奈落の底へと転げ落ちていく。(p.128)
…もし一仕事終わったところで、次の仕事がなければ、たちまち老いを感じて心身ともに衰えてしまうに違いない。…何もやる仕事がなくなる前に、次にやる仕事を探す。(p.194)