生体内の化学反応

放送大学「初歩からの生物学」第8回 「生体内の化学反応」を視聴しました。担当講師は 二河成男先生(放送大学教授)です。
生きていることは生命活動をおこなっているということです。実態は化学反応です。化学反応で最も重要な概念はATPです。酵素の働きも利用して生物は代謝を行います。ATPはエネルギーを蓄え、それを放出することができます。ATPが加水分解してエネルギーを出し、ADPに変化します。生物ではこの酵素で化学反応を起こしエネルギーを抽出します。このような生体内での化学反応を代謝といいます。代表的な代謝がATPの合成です。ミトコンドリアでの効率のよい仕組みです。グルコースからピルビン酸に、そしてクエン酸回路を経て電子伝達系でATPは合成されます。光合成とは光エネルギーをATPに変換し、蓄積のために糖を合成することです。

様々な生命活動は、体内で合成される物質や、物質を分解することによって得られるエネルギーによって支えられている。このような物質の合成や分解は、代謝とよばれ、その実体は良く制御された化学反応の連鎖である。生物が営む化学反応の特徴と、主な代謝の反応経路について学ぶ。