テレビの罠

香山リカさんの「テレビの罠」を読み返しました。ついに小泉元首相はロシアで「麻生総理や執行部は先回の選挙で3分の2をとった意味を理解していない、私は欠席する」と言い放ちました。「テレビの罠」の帯に以下のごとく。06年3月の刊ですから、選挙後半年の著作です。


小泉劇場」とは何だったのか。誰が「小泉劇場」を選んだのか。そこにプロデューサーや演出は存在しないのか。もし存在したとすれば、それは誰だったのか。この「劇場」で踊った人や集まった観客たちは、どうなっていくのか、これから考えてみたい。

報道では、チルドレン達は同調しないと明言していました。小泉氏も同調は求めないと発言しています。追い打ちの「もうろう会見」非難の時期に、この発言。ロイドジョージばりのポピュリズムの天才、ワンフレーズポリティックスの彼が風を読んだと言わざるを得ません。我慢に我慢を重ね爆発した形です。歌舞伎やタカラズカによくあるパターンです。良い悪いではなく、これは「山が動く」予感がします。私の直感です。外れたらゴメンナサイ。

テレビの罠―コイズミ現象を読みとく (ちくま新書)

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