経営の教科書

「経営の教科書」(新将命著 ダイヤモンド社刊)を精読しました。平易でありながら意味の深い内容満載です。腑に落ちるところが多々あり、これまでの自分の足りていたところ、至らなかったところがよく分かりました。励まされもし、反省もしました。良書です。社長になりたい方は一読をすすめます。桐原師匠はこの本で繰り返し述べられているように「原理原則が大事だ!」と常に語っていました。備忘します。

経営の教科書―社長が押さえておくべき30の基礎科目

経営の教科書―社長が押さえておくべき30の基礎科目


生きた企業理念の10の条件

結果を求めたければ、まずは理念に戻ること。 p.34

願望を願望のままで終わらせないためには、次の公式を覚えておいていただきた

願望+時限設定+行動計画=目標 p.48

…方向性が示せなければリーダーとしての資格はないし、ましてや社長になる資格などない p.58

…「着眼大局、着手小局」とはよくいわれることだが、経営者は小さな事を理解しながらもつねに全体最適を考えることが求められる…このときに「多・長・根」と念仏を唱えながら意志決定を行ったことが。私には非常に役立った。 p.66

経営者にとって重要なことは…平均を上回る知性、もうひとつは、極度に高い倫理性だ p.73

実は既存顧客の固定化こそが重要であって p.88

繁盛店はお客様の期待を上回った…冷えたビールを届けているp.90

新規顧客は重要だが、そこにすべてのパワーを注ぐのは危険。既存顧客との信頼関係を強化することをまず重視したほうがよい。 p.96

目標の種類 あきらめ目標 願望目標 強制目標 納得目標

…正しい目標はどのようにつくればよいか…「SMART」 ストレッチstretch、測定可能measurable、納得accepted、経営資源の裏付けresouce、デッドラインtime  p.115

(やる気が出るには)…全体像という森を理解した上で、自分が認められて、十分に任せられる。必要に応じて適切なアドバイスがもらえ、みごとに目標を達成したあかつきには、結果にふさわしい評価と処遇がまっている p.121

生きた戦略の11条件

内容 企業理念との整合 成長市場 優位性 集中と相乗 経営資源

プロセス 参画 納得 戦術化 実行 PDC

イムリーに変更 p.124

有言不実行の悪癖を排除するためには…リーダーとしての率先垂範だ。142

…経営者として他責に陥らないために…「むずかしい とてもできない 忙しい 人が足りない 金も足りない」 p.145

マクロの経済環境がめまぐるしく変化しているときには、「スピード」ももちろん大事だが、「アジリティ(変わり身の早さ)」こそが経営者に求められる  p.147

組織のトップとして結果責任を担いながら人を率いるならば「知識」や「見識」を一段超えた「胆識」が必要になる…

見識(知識+自分の考え方)+決断力+断行力=胆識 p.163

…「コツコツカツコツ」。己に勝ち、ライバルに勝つコツはコツコツと努力をつづけることだ… p.171

経営者にとりわけ強く意識してほしいのはPDCサイクルの「C(チェック)」である。…年に4回、Cだけのためのセッションを p.178

社長が社員に任せてはいけないこともある。企業理念と企業戦略に関する最終決定だp.193

…定量評価と定性評価の比重は6〜7:3〜4くらいが適切だと思うが。 p.199

…こうしようと決めた目標について、その達成度合いと評価を確認する場だ。これは絶対に行った方がよい。p.201

そこで行うべきは…「きみは自分の努力に何点をつけるか」 p.202

教育や訓練を受ける機会はなるべく全社員に平等に与えるが、努力して出した成果に対する評価と、…処遇は決して平等であってはならない p.205

…社員の満足度をどう把握するか。…社員満足度調査を行うことである。208

…中途入社の面接…に必ず聴いていた質問…は、なぜ辞めたのか、最大の功績、最大の失敗、長期と短期の人生の目標 p.217

…「目に光があるか、声に張りがあるか」 p.220

自分がしゃべったすぐあとで、相手に対して「いまの話、どう理解した?」と水を向けてその場で相手に繰り返してもらう… p.227

…経営者にとって望ましいのは「畏怖」である…畏怖とは、尊敬と若干の怖れが入り交じった感情である p.249

何かをやっていい結果を出したいと思うなら、物事はすべからく”FUN”でなければならない p.257

会社づくりは人づくり。人づくりは自分づくり p.272

…「まずは改善から」と主張したい。…「改善も長くつづけりゃ 改革だ」 p.282