Sometime,Somewhere

昨日「Sometime,Somewhere」ウッディーシアター中目黒にて観劇。ナナシ役の岩男海史君のお誘いです。それなりに楽しめました。

とある小さな町に立つ、名も無い木、通称、ナナシ。
10年前、そこで1つの殺人事件があった。
蒼井樹(少年A)は10年の刑期を終え出所し、親友の友治の元で新しい生活をスタートさせた。そんな樹の出所を被害者の遺族で現・報道記者の高志は、兄の様に慕う葉助に伝え、復讐を誓った。被害者の幼なじみだった葉助は、樹の出所により、忘れかけていた過去にまた縛られる事となる…
Sometime,Somewhere
月日は経ち、景色も変わったけれど、それでもナナシはそこにいる。そんなナナシに引き寄せられるように、『忘れたくても忘れられない』2人の青年はナナシの前で出逢う…
暗闇に射す、光の存在とは? 人は星なんだ。 
希望を描く大人の童話 (パンフレットより引用)


脚本・演出について一言。(舞台が狭いのでしかたがないのかもしれません)別々のグループの話が錯綜しているので、照明とかで工夫しないと関係が分からなくなります。最後の部分は蛇足です。意味は観客に考えてもらうということで十分だと思います。ナナシの説明がもっと少ない方が印象深いのではないかと思いました。いくつかの伏線を残しているのが気になりました(種明かしがないのも、それはそれで、よいのですが)。
友治役の森川拓也さんが舞台全体を安定させていました。良い役者さんです。タコ焼き職人の山本侑平さん、なかなかよいです。黒藤結軌さん、存在感があるので、化けるかも…岩男海史君が台詞を噛むのではないかとドキドキして観ていましたが、まずは無難にこなしていました。