起業家の条件

「起業家の条件」を読みました。30数人の起業評伝です。2006年の刊行です。二人の方とお話したことがあります。ひとりは、丸和運輸の和佐見社長です。何度か、お食事をご馳走になりました。腰の低い方です、でも目が笑っていません。やり手だなあという印象でした。一休和尚の話題で盛り上がったら高価な本をプレゼントしてくれました。もう一人はキャリアスタッフの篠原社長です。講演の後の立食パーティーで、営業所における男と女の組み合わせのやり方を伝授してくれました、若い男の所長と、中年の女のナンバー2が最適と。起業家で成功した人は、総じて明るくて、魅力的な方が多いようです。本書で一番気になった方は「79歳でナノテクベンチャー起業を設立(国際基盤材料研究所)」佐々木正氏です。シャープの元副社長はともかく、稲盛和夫さんの先生であり、孫正義氏に最初の融資を導いた人だとは知りませんでした。凄い人なので文献をあたってみます。取り上げている会社の十年後の今を調べてみたら面白いかも。備忘します。★

起業家の条件 (平凡社新書)

起業家の条件 (平凡社新書)

ベンチャー企業の立ち上げに必要不可欠なものは、人材、資金、タイミング…p105
ベンチャー企業を起こそうとする人たちに、「迷わずに行動を起こすこと、行動を起こさなければ状況は何も変わらない。考え過ぎたり、地位や、世間体を気にしないこと」と檄を飛ばす。p.201
相手の欲しい商品を定義し、それを実現していくにはどのような障害があり、それをどのように取り除ければ良いのかという全く逆の発想にたっている…技術を売るのではなく、売れる技術を開発するということである。p.208