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いい会社をつくりましょう

「いい会社をつくりましょう」を読みました。「経営はロマンではない」の伊那食品工業、塚越会長の著書です。放送大学でのインタビューと分析講義で概略は知っていましたが、改めて成書で読み、たいへん勉強になりました。「永続こそ、企業の最大価値」を肝に銘じて経営にあたります。社長という立場や高い年齢になると周りの人は注意しません。時には、優れた経営者の本を読んで、叱咤激励されることはとても大事なことだと思います。備忘します。

新訂 いい会社をつくりましょう

新訂 いい会社をつくりましょう

「会社はは会社自体や経営者のために利益をあげ、発展するのではなく、会社を構成する人々、社長をふくめて社員全員の幸せのために存在する」いう考え方です。使用者とか労働者という区分もあってほならないと思いましたから、労働組合は当社では生まれませんでした。「どうやったらもっと社員が楽になれるか。どうやったらもっと快適になるのか」と考えつづけたことが、当社の歴史であったと思います。ページ32
…「理念の金太郎飴」をめざしたいものです。みんなが進むべき方向、理念を共有していることが必要です。山にたとえれば、「あそこへ登ろう」という明確な一点です。根底の理念は同じで、で、手法は個性的であれ、ということです。ページ44
…私は「連」をつかむことの大切さを知りました。実力を磨き、努力することばもちろん大事ですが、運がなければ成功はしないと、よく人は言います。私は、運はだれにも同じように、天から降ってきているものだと思います。同じように降っていても、ちゃんとつかむ人とつかめない人がいるのはなぜでしょう。私はいままでの経験から運をつかまえる人は、行動力があって、先見性がある人だと確信しています。ページ47
かたくなに理想を求めるのではなく、トレンドに目配りしながら微調整をする必要があるのだと思います。トレンド軸でブレてばかりだと、前には進めません。それどころか現実には、経営がブレすぎて、進歩とは逆の後退軸の下り坂を降っていることすらあります。ページ56
加齢するにしたがって、何となく充実し、幸せになれるような人生こそ、末広がりの、いいかたちの人生だと思うのです。ページ65
基本的な考え方として、会社をただひたすらに成長させることを善とす一のは間違ったことです。必ずしも、成長イコール善ではありません。特に急激な成長は、いろいろなところにしわよせを起こしやすいものです。ページ69
経営者の見栄や欲望から生まれるロマンは経営を誤るもとになりますが、会社には、高い志をかなえようとする夢は欠かせないものだと思います。ページ79
基本は、いまでいうCS、つまり顧客満足です。お客様の満足なくして、成功はありえません。CSは幾百年の時を経て、すべての基本にあるのだと思いまーす・創業者はその時代では抜群の顧客足の経営をしており、その結果として繁盛します。ページ96
数字に表された資産内容がいくら良くても、商品開発力がない会社は必ず行きづまるものです。全体のバランスがとれていないからです。ページ102
私は、成長の数値目標を掲げません。売上や利益の数値は、自然体の年経営の結果であり、前年を下回らないという歯止めさえあれば、あえて一値目標を掲げる必要はないと思う力らです。売上高を伸ばすことをめざすかわりに、社員がそれぞれの能力を十分に発揮できる環境づくりを心がけ、社員にはできる範囲のべストを尽くすことを求めています。ページ109
仕事には、零点か満点があるだけです。仕事の現場というのは、それくらい厳しいものです。「踏襲」は、だれにでもできます。私は、「改革」のみが「仕事」と呼べるものだと思っています。ページ129
あたり前のことをきちんとやる。このことを、当社ではずっと教育しつづけてきました。いったん決めた以上は、徹底させます。そうでないと意味がありません。ページ151
経営者は、話し上手、伝え上手でなければななりません。伝えることが上手くないと、経営はうまくいきません。経営とは伝えることであると言つてもよいでしょう。どんなに高高い志も話が下手では伝わりません。ページ157
義憤を感じない経営者に、部下はついてきてくれません。これは、いまでの経験で分かったことのひとつです。経営者は世の中の不正に対して若者と一緒になって憤り、正そうと立ちあがる人物でないと、ついてきてもらえません。経営者がみずからを改革していなければ、モラールの高い会社にすることはできないのではないかと、私は思います。ページ161