独学術

「独学術」を読みました。還暦を迎え、読書ますます盛んになりました。「知識を得る」ことが「考える」ための重要な準備であることがわかるようになりました。とある身分の高いサラリーマンの話を聞いて「それは違う、ここが違う」「哲学のない目標提示だ」などなど、気づくようになりました。残った人生を楽しいことで過ごすために「独学」します。勇気が出ました。備忘します。★★

…普通の大人とは、ただ年を取った人間に過ぎない。(p.31)
…あらゆるものに「なぜ」という疑いをもたないと知識は得られない…(p.36)
…知識は応用範囲が広いという特徴がある。情報が一過性で狭く不安定である一方で、知識は常に有効であり応用範囲が広く、古くならないという特徴がある。(p.39)
…もっとも無駄な時間と脳細胞の潰しかたは常習飲酒である。常習的に飲酒する人間が独学どころか、まともなことがやれるはずがない。(p.44)
…難解だとされている書物のほとんどは、この眺め読みでなんとか征服できる…(p.68)
「教養をみにつける」とは勉強をするということではなく、知識や知恵を現実の行いに生かすということだ…(p.105)
…真の教養の第一は聖書を読むことである。…講談社から出ているバルバロ訳の聖書で(p.115)
イスラム教文化についての概説には、井筒俊彦イスラーム文化」(岩波文庫)が参考になる。(p.119)
…まずすべきことは、自分が調査する対象についての言語化だ。つまり、調べたい事柄のキーワードをいくつも書いてみる(p.161)
人生を楽しむとは、お金を使って享楽的な日々を送ることでは無い。一日一日に、自分がたずさわえう事柄や仕事に出会う人々に、かけがえのない意味を見いだし、ふつふつとした喜びを感じて生きることだ。(p.178)