放送大学「権力の館を考える」第14回「イスファハーン」を視聴しました。映像によると非常に美しい都市(アーリーカープー宮殿)です。現在のイランの中央、テヘランの南にあります。乾燥地帯で大規模な灌漑(カナート)を行い農地を人工的に作り出した地域です。その中核が都市イスファハーンです。1501年、サファヴィー王朝成立、1588年アッバース大王の時に絶頂を迎えました。その王朝の首都です。国家権力と宗教権力(イスラム教)の共生構造の国家でした。
その後、イランでは1960年代に国王が「白色革命」という名で農地改革を行いましたが、宗教界は経済的な打撃を受けました。それに反対する宗教指導者ホメイニが革命の指導者になり1979年、イラン革命を成功させました。日本の農地改革をモデルに米国がイラン農地改革を勧めたといわれています。ホメイニは農地改革には反対でしたが、農民に配慮して不平等条約反対とすりかえて王朝を打倒しました。これによりこの地域は宗教国家となりました。