世界一おもしろい日本神話の物語

「世界一おもしろい日本神話の物語」(鳥遊まき著 こう書房) を聴きました。iTunesからのダウンロードです。古事記をもとにした日本神話を50の小さな物語に分けて、どこからでも楽しく読めるように工夫したとのことです。確かにストレスなく、日本神話が通読?できました。イザナギイザナミの命から、アマテラス、スサノオへの展開、スサノオのオロチ退治、大国主命と国譲り、神武天皇からヤマトタケルの物語の流れがよくわかりました。海幸彦と山幸彦のはなしは特に興味深く聴きました。はじめて知りましたが、山幸彦と海幸彦(やまさちひことうみさちひこ)は、日本神話の一挿話で、「海幸山幸(うみさちやまさち)」とも呼ばれています。

山幸彦が、兄の海幸彦と猟具をとりかえて魚を釣りに出たが、釣針を失い、探し求めるために塩椎神(しおつちのかみ)の教えにより海宮(龍宮)に赴き、海神(豊玉彦)の娘(とよたまひめ)と結婚、釣針としおみちのたま・しおひのたまを得て兄を降伏させたという話です。印象に残ったのは、「この釣針を兄に返す時、『この針は、おぼ針、すす針、貧針、うる針(憂鬱になる針、心が落ち着かなくなる針、貧しくなる針、愚かになる針)』と呪いの言葉を吐きながら、後ろを向いて渡しなさい。兄が高い土地に田を作ったらあなたは低い土地に、兄が低い土地に田を作ったらあなたは高い土地に田を作りなさい。兄が攻めて来たらみちしおの玉で溺れさせ、苦しんで許しを請うてきたらしおひのたまで命を助けなさい」と海神が言ったことです。呪いのかけ方を理解しました。

もうひとつは「うけい」です。これは、古代日本で行われた占いであり。宇気比、誓約、祈、誓などと書くそうです。地上から高天原に登ってきたスサノオ高天原を奪うという邪心のないことをアマテラスに示すために誓約が行われています。アマテラスとスサノは互いのものを交換して、それによって生まれた子の性別で判断を行っています。、そうならばこうなる、そうでないならばこうなるとあらかじめ宣言し、そのどちらが起こるかによって吉凶、正邪、成否などを判断することを「うけい」というそうです。はじめて知りました。

たまたま、1/2放送 日テレ「ビートたけしの教科書に載らない日本人の謎2010 」に出雲の話がありました。元旦に「日本神話」を読んでいたので、内容はよくわかりました。「…つまり国譲りとは、天の神々ならぬ大和王権の大君が、地上の神、大国主命ならぬ出雲の王に降伏を迫った話とも解釈できるのである」とのこと、面白い解釈でした。

http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid764.html

http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid765.html

付け加えますと、私の初夢は日本神話(おろち退治)でした。