地球大進化(4) 大量絶滅

2004年制作「NHKスペシャル地球大進化」第4回目「大量絶滅」を視聴しました。
現在のシベリア方面で、数千キロの大噴火が起き、温暖化と低酸素で生物の98%が死滅しました。この低酸素に適応した生物が恐竜でした。哺乳類は陰でひっそりといきることになりました。この時に、哺乳類には、おなかの中で子供を育てるという進化がおこりました。備忘します。
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2億5000万年前、生物の98%が死滅しました。最も打撃を受けたのが人類の直系の祖先、哺乳類型は虫類です。地底マグマの大噴出スーパーブルームによる史上最大級の火山噴火で二酸化炭素が増え、海底のメタンハイドレード融解で発生した膨大なメタンガスが、温暖化と低酸素状態を招いたからでした。呼吸効率改善のために横隔膜を進化させた私たちの祖先は、胎生で子供を産み、母乳で育てる独自のシステムを作り出します。
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地球大進化(3) たいりくからの離脱


2004年制作「NHKスペシャル地球大進化」第3回目「大海からの離脱」を視聴しました。
4億年前、肉食の魚に似た捕食者に追われたヒトの先祖は生き残るために「手」を手に入れました。酸素不足に対応するために「肺」も手に入れました。この時代から植物が生命環境に大きな影響を及ぼすようになりました。備忘します。
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4億年前、大陸移動により生存に適した浅い海が減少し、生存競争が激化しました。私たちの祖先である魚類のユーステノプテロンは、弱者だったため浅い海を追われ、大陸の内部にできた淡水の新天地へ進出します。その進出を助けたのは、地球最初の木アーキオプテリスです。淡水域での酸素不足や激化する生存競争に勝ち残るために、私たちの祖先は肺で呼吸を始め、手を進化させました。その進化が上陸への決め手になったのです。
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地球大進化(2) 全球凍結


2004年制作「NHKスペシャル地球大進化」第2回目「全球凍結」を視聴しました。
仮説の連続で、正しいかどうか全く見当もつきません。しかし6億年前に1000メートルを超える雪と氷に地球が覆われたのは事実です。驚いたことに地下3キロメートルの塩の中に生命は生き残っていました。実にしぶとい! もっと驚いたのは、6臆年前の微生物が再活したことです。備忘します。
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およそ6億年前、地球は平均気温マイナス50℃以下、真っ白な氷で覆われていたことがわかってきました。この頃、地球を訪れた宇宙人がいたら、死の星だと思ったかもしれません。この全球凍結状態は数百万年も続き、生命を絶滅の淵に追い込みました。しかし、この危機をくぐり抜け、小さな生命が地球を酸素あふれる星に作り変えたとき、微生物に過ぎなかった生命は、大量の酸素とコラーゲンを使って大型生物へと進化したのです。
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地球大進化(1) 生命の星


2004年制作「NHKスペシャル地球大進化」第1回目「生命の星」を視聴しました。山崎努さん67歳の出演です。
地球誕生の46億年前を1月1日、現在を12月31日24時として時間の長さ(スケール)を解説しています。巨大隕石が十個以上衝突してできたのが地球のはじまりです。40億年前に、直径400キロの隕石、最後の衝突がありました。その時の「大蒸発」でも生物(微生物)は生き残りました。
67年という山崎努さんの年齢(時間)は、このスケールではたったの半秒です。人の生涯は一瞬です。儚いなあ。備忘します。
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「母なる地球」と呼ばれるこの星は、かつては大変動繰り返す「荒ぶる父」のような星でした。生命は、地球の大変動による絶滅の危機を何度も乗り越えてきました。私たちの祖先が微生物から人間へと新規進化してきた背景にも、地球46億年の数々のドラマが隠されています。最新科学と映像技術で描く、「地球大進化 46億年・人類への旅」7回シリーズ。俳優・山崎努がご案内します。
「生命の星」最新の研究で、地球は大変動をくり返して生まれた星であることがわかってきました。その中でも、最大の変動は40億年前に起きたと考えられている「全海洋蒸発事変」です。直径400キロもある巨大隕石の衝突によって、すべての海洋が蒸発し、海底さえも溶け出してしまうほどでした。この未曾有の危機を生命は地下に進出することでくぐり抜けました。最新科学と映像技術で迫る、地球46億年の壮大な旅のプロローグです。
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日本人の神入門

「日本人の神入門」を読みました。天照大神は怖い神様で伊勢に追いやられたというのは面白い見解です。八幡神は場所にとらわれない神様だが、仏教との習合だとなれば納得できます。春日神は藤原の神様で栄華を極めたのは当然です。天神さまは道真と集合して怨霊から善神に変わっていったという見解も面白いです。明治維新仏教神道が分離して今の形になりました。意外と新しいのに、けっこう誤解している人が多いのではないでしょうか。備忘します。

だがそれは古代人の感覚とは明らかに違う。古代の人々は、神を祀るというときに、神の恐ろしさ、その戦慄すべき側面を十分に自覚していたはずなのである。ページ77
天照大神が伊勢の地に遠ざけられ、天皇などが訪れることがなかった間に、八幡大菩薩は、その地位を高め、天照大神への信仰を凌駕するまでに至る。それは、日本の宗教の歴史を考える上で、極めて重要な出来事だった。八幡神は、皇租神としての天照大神の地位を簒奪したともいえるのである。ページ101
朝廷を中心にしてそれを公家と武家が支える。そうした政治のあり方だ、三者託宣に反映されている。中世の時代においては、伊勢、八幡、春日による、まさに日本的な三位一体の構造が確立されていたのである。ページ113
春日大社は、藤原氏氏神であり、その藤原氏の先祖は中臣鎌足である。その点では春日大社に祀られ、春日神の一画を占めるのは当然のことである。ページ123
そもそも、多様な別名を持つ大国主命は、様々な神々が合わさったものと考えられる。しかし、それを醸成する個別の神の正体というものも明らかではなく、どういった過程を経て、1つに合わさって言ったのかも不明である。すでに古事記日本書紀の段階で別名が明らかにされており、それ以前の資料というものが存在しないからである。ページ155
そうした神を祀るのは人の側である。一神教の神が偏在するのに対して、日本の神々は必ずや特定の場所と結びつけられている。特定の場所に神を祀るには、人の手を借りなければならない。つまり神が地上にいられるには、人の力を必要とする。ページ160
菅原道真の霊は最初、祟り神、怨霊としておそれられたものの、天神と集合し、北野に祀られることによって、今度は様々な利益をもたらしてくれる善神へと変貌を遂げていった。ページ179
現在の感覚では、二礼、二拍手、一礼が昔からの神社の伝統であるように捉えられているかもしれない。だがそれは、明治になって行われるようになった新しい作法であり、それ以前は合掌するだけだった。それには現代の私たちが仏教の人訪れ本尊などを拝む時に行うやり方と変わらない。ページ234
したがって神と人との関係は、近代に入って一新されたと言える。神仏分離によって、本地垂迹説は有効性を失い、神と仏との関係は断ち切られた。本地物という捉え方は一掃された。そして神に礼拝する際には、神道独自の彩色が確立され、そのやり方は仏を拝礼する時のものとは差別化が図られたのである。ページ237
だからこそ、歴代の天皇伊勢神宮への参拝、僥倖を避けたのだと考えることもできる。古代の宮中に祀られていた時の天照大神は、やく病をもたらすような恐ろしい神であった。そこで朝廷のある場所からはかなり離れた場所にされ、それによって天皇との直接的な関わりは封じられた。ページ245

リベラルのことは嫌いでもリベラリズムは嫌いにならないでください

「リベラルのことは嫌いでもリベラリズムは嫌いにならないでください」を読みました。前半でリベラリズムは啓蒙と寛容によって生まれたもので、「正義」を定義しておかないと矛盾だらけの主義になってしまうことを理解しました。サンデル先生の白熱教室を思い出しました。反転可能性と二重基準の排除だけでも、リベラルは貫き通してほしいなあ。若い頃、保守に反対する革新(リベラル)は輝いていました。選挙では「保守の暴走を許さない」と私は革新に投票しました。現在のリベラルは、反対のための反対、「人権」が全ての頑迷な人々の集まりになり果てました。リベラル党の国会での振舞いをみていると悲しくなります。備忘します。

リベラリズムは、啓蒙と寛容という2つの伝統から生まれたと言いました。しかし、啓蒙にも寛容にもこれまで言ったように、ポジとネガがある。…しかし、私は正義概念は重要な基本的自室を持ち、それが啓蒙と寛容のポジを統合してリベラリズムを再編強化するシーンになると考えます。ページ21
反転可能性:どの正義構想も共通にもつべき正義概念の批判的実質は、私は普遍化不可能な差別の排除の要請にあると考えています。つまり、自分は自分だから、他者より優遇されるべきだ、とか。自分の国だから特権的に扱われるべきだ、あるいは自分の子供だから特権的に扱われるべきだとか。ページ21
二重基準の廃止整理概念を基本にすると、そこから様々な派生的権利が出てくる。今言った視点の反転可能性テストがその中の最も一般的なものですが、他にもあります。忠則、フリーライダーをだめだ。というのもその一つ。自分は便益を得るだけで、負担は他者に転嫁する、という姿勢は否定される。二重基準、ダブルスタンダードがダメだというのも正義概念から出てきます。ある状況で、自分の他者に対する要求を正当化するために、あるスタンダードを持ってくる。しかし別の状況で同じ基準を適用すると自分に不利な結論が正当化されてしまう場合、今度は別のスタンダードを採用専用して自分に有利な結論導こうとすると。こういう基準のご都合主義的な使い分けは、正義概念そのものに反する。だから、合理主義者であれリバタリアンであれ、許されない。ページ25
だから徴兵制の採用は、軍事力を持つことを選択した民主国家の国民の責任である。と自分たちが軍事力を無責任に乱用しないために、自分たちに貸す縛りだ、ということです。ページ62
つまり言いたかったのは、冷戦が終了した80年代、90年代の状況は、あなたがさっきおっしゃったほど単純ではない。西側が勝って、マルクス主義が消滅したわけではないし、リベラリズム批判が消えたわけではない。正義論が忘れられたわけでもない。むしろ西側で、冷戦が終わる前から、また冷静な終わった後も、リベラルな正義論のオールタナティブの求める動きが活発化していました。ページ122
法の正統性には、最低2つのことが必要です。1つは、今負けている敗者が、次の政治的闘争のラウンド次の選挙でもいいけどで勝者になるチャンスがゼロでないこと。そうであればこそ、負けている今、勝者の決定を受け入れることができる。ページ134

法則

「法則」を読みました。船井総研の創業者、亡き舩井幸雄氏の多数の著作をまとめた本です。尤もなことの連続でよく理解できました。実践していることも多く、自信を持てました。後半の人生哲学の部分は俗流で納得できませんでした。読み飛ばしました。技術的な前半のみ有用な本です。備忘します。

法則

法則

経営コンサルタントの仕事、ツキという観点から捉え直してみると、それは依頼者に、まず現状でツク状態にし、ついでツクものを作り、そのツキを落とさないようツキ管理をする、という3段階のプロセスでマネジメントすることに他なりません。ページ19
なぜなら先程も述べたように、長所と短所は裏返しの関係にあって、長所を伸ばせば短所は自ずと小さくなっていることが多いからです。ページ24
二大処世原則 1.鏡の原則…相手に向けられた向けた気持ちや行動が、そっくりそのまま相手から自分に返ってくる。2.愛情の原則…人でもお金でも情報でも、愛情もって大切にしてくれる人のもとに集まってくる。ページ33
随分いい加減に聞こえるかもしれませんが、実はこれこそが人生をうまくやっていくコツなのです。すなわち、都合の悪いことは考えないこと。ページ40
私は天地自然の理が万物かくあれと示した正しい方向性があると考えています。それは、単純化、公開化、万能統化、局所進展化、共生互助会化、自由化、公平化工の7つです。ページ47
成功の3条件とは、素直、プラス発想、勉強好き。ページ55
あなたは毎日、いろんないろんな人と出会うでしょう。その人数が20人までだったら、その日のうちに全員にはがきを出しなさい。慣れてくれば1時間ぐらいで書けるでしょう。ページ68
感謝の心を持つと、その人間の一番良い部分、長所が出てきます。したがって、感謝できる材料があるから感謝しようではなく、どんなことにも感謝しようと思うことが大切です。ページ79
今日キミは3つのことを学んだ。1つ、競争があると早くなる。2つ、やる気があると早くなる。3つ、視野モデルがあると早くなるページ92
お金だけ、今だけ、自分だけ、という3つの「だけ」から脱皮すること。そして幸せ、未来、他人も大事、だという考えを自覚することが肝要になってきます。ページ190
とにかく人が来たら、ものをあげろ。あげるものがなかったら、ただで教えろと言っています。損得抜きで見返りを求めず、人に与える。そういうギブアンドギブを実践する人こそ、多くを得る人。与え好きこそ生き方上手といえるのです。ページ106
そして55歳以降は人間として仕上げの時期です。この時期のテーマは信頼される人間になること。その際、目指すべき点は、誰もが納得する哲学をもつ、他人の足を引っ張らない、我よりも公を大切にする。謙虚であり出所進退が綺麗である。与え好きである。ページ140
万能化というのも重要なキーワードです。例えば私は仕事というのは1人の人にできるだけ何でもやらせてほうがうまくいくという持論を持っています。ページ232