池田信夫氏「イノベーションセミナー」 2

昨日夕方、セミナーまでの数時間、久しぶりに銀座界隈を徘徊しました。伊藤屋を覗いて、風月堂で軽く食事して、三越廻り、ドトールで一服しました。「フリー」の最終部分を読みました。外国人、特に中国人の多さに驚きました。東京は観光地であることを再認識。

池田信夫さんのセミナー、先週に続いて楽しませてもらいました。数分、直接お話する機会もあり、名刺交換もできました。内容を備忘します。


まくらの話 700メガヘルツ帯の割り当てについて

イノベーションにとってなにがよいかは難しいが、やっていけないことは分かる。規制はよくない。

経済政策は短期ではなく長期で考えることが必要である。

経済は「成長」が重要である。

成長は「資本」「労働」「IFP(生産性)」の関数である。長期的に成長するためにはIFPを上げることが大事で、IFPはイノベーションが重要である。

IFPに気づいたのは70年代で、労働でも資本でもない部分に成長の秘密がかくされているということがわかった。教育により人的資源が成長を促進させるというような単純なものではない。

コーポレートガバナンス 分散しすぎ、多角化し過ぎはよくない。

顧客を作り出すこと=イノベーション 創造的破壊→ブルーオーシャンのほうが響きがよい。

資本主義の進化 19世紀 分業 → 20世紀 集中(チャンドラー型) 現代 分業 集中の時代はもしかしたら資本主義の回り道ではなかったか。小さなベンチャーがマーケットを通して分権化したほうが効率がよい。資本主義のエンジンがイノベーション・アントンプレナー。

日本的経営 自信のもちすぎ。成功しているのは自動車・家電・精密機械のみ 多能工の出現、信頼の強い系列構造

モジュール化がキーワード。 規模の経済の終焉がはじまった。

インターネット 個人がコントロールするシステム。 個人中心で動く欧米のカルチャーにあっている。日本人は小集団で動くのがうまい。イノベーションは個人で行うほうがうまくいく。

汎用技術(大進化)→アプリケーション(小進化)

汎用技術については英語ができないこともあり、弱い。

APPLEの最大のリスクはジョブスがいなくなること。嫌な奴だが天才。ビルゲイツも同様。

日本人の強みと弱みを自覚した方がよい。物づくりではもはや生き残ることはできない。得意でないこともやらなくてはならない。

日本人はイノベーティブになれるか? ニンテンドーはビジネスウイーク誌で賞賛される企業の第1位である。グーグルは3位。日本はオタク、画像、子供に強い。モジュール化は米国の得意な土俵であった。日本は勝ちやすい土俵で勝負すればよい。