神曲・新生・ヴィヨン詩集

神曲・新生・ヴィヨン詩集」(週間朝日百科 世界の文学57)を読みました。ルネサンスの前駆、ダンテ「神曲」の内容をはじめて知りました。「ベアトリーチェ」は憧れの人であるとともに哲学の到達点です。ペトラルカの「ウララ」もまた永遠の恋人でした。ここには、まだルネサンスの生き生きとした愛の表現は抑圧されています。英国のジョン・ダン、フランスのロンサールに至って、肉体を含めた恋愛詩に昇華しました。ファン・ルイスの「よき愛の書」に「女と風車と果樹園には絶えずてをかけることが必要なのだ」という句があるそうです。笑ってしまいました。
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