トップポイント2019年2月号

「トップポイント2019年2月号」を読みました。取り上げている本は「FEAR恐怖の男」「BCGが読む経営の論点2019」「決定版cyber security」「ギグ・エコノミー襲来」「最強のポジティブチーム」「サバイバル決断力」「アンガーマネージメント実践講座」「市場サイクルを極める」「日本の少子化100年の迷走」「縮み志向の日本人」が取り上げられています。この中で購入に至ったのは「ギグ・エコノミー襲来」のみでした。本書については、購入しましたので読後に詳しく書きますが、アメリカのプロジェクト制やフリーエージェント制、あるいはライフシフトの考え方を総合した内容であると予想しております。 「ギグ」とは、「期間が不確かな臨時の仕事」のことで、インデペンデント・ワーク(独立した仕事)を支えるビジネスの仕組みのことです。米国では今、約4,000万人がフリーランサーとして働いているようで、総額1兆1千万ドルを稼いでいるそうです。
他に興味を持った本は「BCGが読む経営の論点2019」です。 BCGとはボストンコンサルティンググループの略です。今後の経営を考える上でも向き合うべき論点を指摘しています。【AI】実務に活用するためのポイント述べています。 【ブロックチェーン】。 【アジャイル】商品開発などを俊敏に行うための方法で、チームメンバー全員が専任として従事する仕組み。一言で言うとアジャイルというのは、走りながら考えるということです。急速な環境変化に対応力が高いやり方で短いサイクルで修正を繰り返すため変化に対応しやすいということです。 【モビリティ】自動車産業では今後、自動運転、シェアリング、電動化による革命が起きるとのことです。
「日本の少子化100年の迷走」人口減の原因が、戦後の優生保護法の改正にあったと言っていますが、そうではなくて経済の発展だと私は思います。

ギグ・エコノミー襲来 新しい市場・人材・ビジネスモデル

ギグ・エコノミー襲来 新しい市場・人材・ビジネスモデル

  • 作者: マリオン・マクガバン,斉藤裕一
  • 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
  • 発売日: 2018/11/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る

日本の結界

「日本の結界」を読みました。月刊誌「ムー」が喜びそうな本です。一般的にはトンデモ本の範疇だと思います。占い師の世界ですね。「結界」を張ったので災害から救われたとか、占い師は、結果論で何んとでも言えます。そのことを承知でロマンとして読んでみました。思わず、鹿島神宮成田山新勝寺三峯神社大神神社五稜郭など憧れの場所の解説にワクワクしてしまいました。現地を訪れた際にはきっと結界を感じたいと心を虚しくすると思います。備忘します。

日本の結界 陰陽師が明かす秘密の地図帳

日本の結界 陰陽師が明かす秘密の地図帳

>>
結界というのは一方の線によって区切る、というのが基本になっています。つまり、点と点、2つの場所を一本の線でつなぎ、区切る。ここにもう一つ、点を加えてそれを結ぶと三角形の面ができます。これが結界の最初の形ということになるわけです。ページ31
関東地方で最も古い結界は茨城県と千葉県の県境である利根川下流域にあります。ここには東国三社と呼ばれる古い神社があります。鹿島神宮香取神宮、息栖神社。いずれも日本有数の古社であり、葦原中津之国平定、いわゆる国譲りの神話において大活躍した神を祀っています。つまり日本神話でおいてセットで語られる神々を祀った神社というわけです。ページ71
千葉県にある成田山新勝寺は、将門の怨霊封じにおいて、とても重要なポイントです。もともと新勝寺は、平将門調伏祈願の密勅を朱雀天皇から賜った寛朝僧正が、この地に空海作とされる不動明王像を祀り、護摩供養を行ったことに始まっています。 つまり将門の怨霊封じの拠点だったわけです。そのせいか、今でもこの寺には不思議なことが見られます。というのもお寺でありながら、作りはなぜか神社なのです。例えば狛犬は至るところに置かれています。狛犬と言えば、神社において聖域を守る聖獣です。それがあちらこちらで見られるのです。でも新勝は、お寺ですから、どうしてもある種の違和感を感じざるを得ません。つまり新勝寺は寺であって寺ではないのです。ページ79
結界破りでは、結界石や杭など、媒体となってるものを壊すという方法がとられます。結界を張るために置かれた石、結界石を粉々に砕いてしまうのです。これは自然災害ではありません人が、意図的に壊すのです。ページ89
秩父の山奥には三峯神社があります。三峯神社秩父三社の1つで、奥宮が鎮座する妙法ケア岳と、雲取山白岩山の三山が連なるこの地は、古くから多くの人々の信仰を集める神の地でした。なぜならそこには、地脈のエネルギーがあふれ出るパワースポットだからです。ページ100
地脈流脈というのは文字通り「脈」です。脈打っているのです。脈打っている場所が地表から近ければ近いほど、人はその脈の影響を激しくけます。深ければそれだけゆっくりゆったり感じます。この力を激しく受ければ受けるほど人が力がみなぎると言われています。別の言葉で言えばそれは活気であったり活力であったりします。そういう生きる力、エネルギーを生み出すものと言われているのです。こうして活力が生み出せれば仕事がはかどります。仕事がはかどれば、お金も入ってくるでしょう。これは金運が良くなるということでもありますし、成功するということでもあります。ただし1つだけ難点があります。それは持続しにくいということです。ですから開運を求めるなら、例えば毎年いちど、日にちを決めてこの聖地を訪れるようにすると良いでしょう。ページ102
関東地方の項目では、秩父三峯神社をパワースポットとしてお勧めしましたが、それと並ぶ近畿地方のパワースポットは、奈良県桜井市三輪山大神神社です。三輪山にも龍脈と地脈は通っています。しかし三輪山のパワーはそれとはまた違うところから来ています。とにかく山の力が強いということです。詳細を話せず申し訳ありませんが、三輪山独特の言葉では表現できないような不思議な力があるのです。ページ134
北海道にはもう一つ、函館にある五稜郭の周辺にも大きな決壊が張られています。ここにも、地脈・龍脈のエネルギーが強い場所の1つです。五稜郭と言えば、明治維新の際、戊辰戦争における激しい戦いが行割れた場所です。私たち陰陽師はこの戦いのあと依頼される形で結界を張りました。…ただしこの結果や五稜郭そのものために張られたものでありません。五稜郭を封じ込めるとか、あるいは守るとかそういう意味合いではないのです。では何のためかというと、北海道の玄関口を守るということです。 当時、新たな北の大地に渡ってきて、一番最初に目についた土地の力が強い場所は、五稜郭周辺でした。ですから1つは本州からおかしなもの、悪しきものが北海道に入らないようにすること、そしてもう一つは逆に北海道に棲むおかしなもの、悪しきものを本州に渡らせないようにすることが目的でした。ページが96

なぜ中国は民主化したくてもできないのか

「なぜ中国は民主化したくてもできないのか」を読みました。一般的に民主化することが経済大国や軍事大国になる近道とは言えません。国益の観点から言えば中国のやり方は正しいと思います。中国においては、個人崇拝、リーダーの「皇帝」化こそ早道だったと言うことです。中国は、世界の中心(中華)で、周辺は蛮族ということです。新滅亡後の100年は悪夢だったのでしょう。ギリシャの周辺国をバルバロイ(言葉が通じない人々)といったように、中国は、古来より南蛮、北狄、東夷などと野蛮人と規定していました。その中国が力をつけて「朝貢」から直接支配への道をひた走っているのが今現在です。現中国政府は清王朝の滅亡が沖縄の日本所属から始まったことを忘れていません。沖縄から米軍を追い出し、中国人を移住させ、中国の領土にすることを密かに狙っているのでしょう。私の生きている間のそうならないことを祈ります。中国恐るべし! 備忘します。

2014年10月18日から開かれた中国共産党第19回党大会の場においてもそこでは明らかに習近平に権力を一極集中させるような動きが見られた。…なぜ反対が起こらなかったのか? 日本人にとって全く不可思議なことだろうが、答えは簡単だ。実は中国人は「皇帝」の誕生いつも待ち望んでるからである。これは中国人の「エートス」(社会通念)といってもよい。日本では共同体主義や強いリーダーw@嫌う姿勢などがエートスだといわれるが、中国においてはまさにこの「皇帝政治」こそがエートスなのである。ページ2
近現代になってからの歴史の中においても、まず毛沢東という「皇帝」が現れ、27年間という個人独裁の支配を行った。そして今、この毛沢東と肩を並べるほどの「新しい皇帝」が再び登場しようとしている。ページ42
鄧小平の行った政治改革の1つこそ、指導者の終身制の廃止である。文革をはじめ毛沢東が晩年に政治を大いに乱したことへの反省から、指導者の定年退職制を導入し、最高指導者は党大会二期、10年を務めた後に引退しなければならないというルールを作った。習近平の前任の胡錦濤、さらに前任の江沢民はそれに従い、「2期10年」で引退した。彼らがルールどおりに引退したからこそ、2012年に習近平は最高指導者の座につけたのである。ページ43
…「臣下の礼」の最たるものとして諸国に求められるのは、中華皇帝に対して定期的に貢物を持ってご機嫌を伺いに参上することである。それが「朝貢」だ。しかもその際に、持参する貢ぎ物の経済的価値がどれほどかということは、中華王朝にとってはそれほど大きな関心事ではない。貢物をもって朝貢してくれくること自体が、中華王朝と皇帝にとっては重要なことなのだ。多くの場合諸国からの朝貢を促すため、中華朝廷は朝貢国が持参する貢ぎ物より何倍も経済的価値のある「下賜品」を与える。それほど高い代価を払ってでも諸国に朝貢にきてほしいというのが、中華皇帝の偽りの ない気持ちなのだ。ページ102
中華帝国は周辺民族を完全に制圧するほどの力を持たなかったときには、「徳」を前面に出して彼らを属国として「冊封」して懐柔する。あるいは相手の方が強かったときには「逆兆候」も辞さず相手をてなづける。しかし一旦帝国が巨大化して周辺民族を押さえつけるほどの力を身につけたときには、直ちにその正体をあらわにして侵略戦略を進め、周辺の国々を滅ぼして自国の1部に組み入れてしまう。その時には「徳」も「強化」も語られない。力の論理が全てなのである。ページ112
この日清戦争の結果こそが、清王朝にとって致命的な打撃となった。清王朝の直接統治下の台湾が日本に割譲されただけでなく、清王朝の皇帝を頂点とした中華秩序の中の一番の優等生である朝鮮が、この秩序から離脱して独立したのである。これをもって、中国の歴代王朝が苦心して築き上げてきた中華秩序そのものが、音を立てて崩れてしまった。ページ136
ここまで議論が進めば、もうその結論は出てるに等しい。毛沢東が作り上げた中華人民共和国が鄧小平によって世界の経済大国と軍事大国にまで成長した今こそ、対外的な覇権主義の推進によって中華秩序の再建を果たし、皇帝と中華帝国の支配的な地位を取り戻す。それこそが習近平にとって、毛沢東と鄧小平を超える歴史的業績を作り出せる唯一の領域であり、最後のフロンティアなのである。ページ187
もちろん習近平にとって、いわゆる「沖縄工作」の最終目標は米軍基地の追い出しにとどまらない。なんにせよ、中華秩序の再建を狙う「新しい皇帝」の習近平からすれば、近代における中華秩序崩壊の第一歩はまさに明治政府による琉球処分であったのだから。中華秩序の再建とは当然、その崩壊の第一歩の前まで時計の針を戻す、ということになる。ページ199

0から1をつくる

「0から1をつくる」を読みました。さわやかな読み物でした。平昌五輪、カーリング女子は銅ダルを獲得しました。著者、本橋麻里さんは、キャプテンであり、チームを立ち上げた本人です。現在は北海道北見市ロコ・ソラーレ」の代表理事としてチームマネジメントと後進の指導に携わっているそうです。
本書は、その著者の「細腕繁盛記」です。トリノバンクーバーで選手として活躍した後、地元に戻り、表題のように「0から1をつくる」活動を続けた苦労話です。メンバー集め、資金集め、コーチの招聘、選手のモチベーション維持、練習、多岐にわたる活動を企画し実行しました。「1から100にする」より難しい仕事です。素晴らしい!
もぐもぐタイム」では地元のお菓子やいちごを食べていました。それだけでも町おこしになっていました。北見市が全国に知れ渡ることにもなりました。その陰には本橋さんの地道な活動がありました。私は「スポーツ成功譚」というより「町おこし譚」として楽しく読みました。日本人は五輪大好きです。メダルがとれたことで報われて本当に良かったと思います。

はつらつと老いる力

「はつらつと老いる力」を読みました。著者は帯津良一さんです。いろいろな雑誌に健康関連のコメントを執筆しておられる方です。医者は人相手の仕事です。一見、理系の仕事に見えますが、人文系の仕事です。人の気持ちを理解できなければ、体も心も治療することはできません。失敗しない秀才には適した職業ではありません。諦めや許す気持ちがない人は医者になってはいけないと思いました。哲学者の資質を持っている人が医者になるべきだと思いました。また、気功を始め色々な健康法も大変参考になりました。これからの私の健康法に大いに参考になりました。早速、脳梗塞と心疾患の予防に納豆キナーゼを夫婦で飲むことにしました。備忘します。

両親も友人も、周りの人は皆、自分のことを東大生だと思っている。だけど東大生ではないわけです。もっと言えば、大学生でもない。誰にも相談できないまま、何とも言えない思い出、空白の1年を過ごしました。今でも私の中に、この1年は痛みとして残っています。でも今振り返ると、私の人間形成のでとても大事な1年間でした。1回で合格していたら、もっといやらしい医者になっていたでしょう。優しさの根源にある人に対する思いやりが、挫折によって新しく芽生えたり、挫折を味わって困ったりすることがあります。ですから医者は挫折感を知ってる方が絶対にいいと思うのです。ページ31
人の一生には、険しい道もあれば、平らな道もある。また、穏やかな流れもあれば、さかまく大波もある。こういうことをすべての巡り合わせも自然であって、これを免れるわけにはいかないというのです。辛いことも楽しいことも、避けようとするのではなく、そういうものだと思って楽しむのがいい、と佐藤一齋は書いています。ページ34
健康な人でも、一人一人個性を持っています。得意なところもあるし、弱点もある。だから、弱点を補うようなサプリメントを、日ごろから取っていくことがいいと思うのですね。後は、安心安全なもので、ねごろや手ごろで、科学的根拠はある程度あって、できればしっかりした考えを持ってる会社で作ってるものがいいですね。サプリメントの原料の良し悪しを判断する3つの条件として、「まず農薬を使っていないこと。2番目はきれいな水が供給されてる土地で作られていること。3番目は、心の綺麗な人が作ってること」そんな話をしてくれた人がいました。ページ81
私自身は、以前は「朝の気功に夜の酒」やっていれば大丈夫だと思っていました。でも知り合いの人が脳梗塞で倒れ、半身不随になってしまったことをきっかけに、血液をサラサラにするサプリメント飲み始めました。納豆キナーゼという、納豆菌にくっついている酵素サプリメントです。ページ82
私が今あるのは、このおばさんの影響が非常に大きいと思っています。おばさんは、私が結婚してまもなく亡くなりました。お骨は、おばさんの郷里の北海道函館の東本願寺函館別院支院の廟に納められています。毎年夏になるとお参りに出かけます。以前は札幌に住んでいたおばさんの親戚の方と日にち合わせてお参りし、一緒にお酒を飲むのを楽しみにしていました。今その方も亡くなり、墓参りに行っても日帰りですが帰って来てきます。数年前、夏の時期に忙しく過ごしていたことから、今年はお墓参り行くのをやめようかなと思ったことがありました その時、たまたま一緒に仕事していた出版社の人にそんな話をしたら、「それはいけません続けるべきです」としかられました。ページ116

ファクトフルネス

「ファクトフルネス」を読みました。本書を推薦してくれた児島宏行さんに感謝します。衝撃的な本でした。冒頭に質問項目があります。その質問に対しての私の回答は、ほとんどが誤答でした。例えば「電気を使える人が全人類で何%いるか」私は50パーセント程度だと思ってましたが、現実は80パーセントの人が使えているそうです。世界は私が思っている以上に豊かになっています。また人類の暮らしぶりを分析するのに「金持ち」と「貧乏」の二つで考えるのではなく、所得階層を4つのレベルで分けると世界が、よく理解できると述べています。得心しました。本書を読んで、私が現在の世界を誤って認識していることがよくわかりました。恥ずかしいです。これからは事実に基づいて世界を正見ることを心がけます。ついでに言うと私のこれまでのビジネス上の決断はほぼ「思い込み 」だったのではないかと深く反省しました。備忘します。

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

時を重ねるごとに少しずつ、世界は良くなっている。何もかもが毎年改善するわけではないし、課題は山積みだ。だが、人類が大いなる進歩を遂げたのは間違いない。これが、事実に基づく社会の見方だ。ページ21
ただの勘違いでなくとんでもない勘違いというのは、それがとんでもなく的外れな世界の見方につながる。特に、分断本能による勘違いはタチが悪い。「金持ち」対「貧乏」という、世界を間違った枠組みで分けてしまうと、頭の中にある世界のイメージが隅々まで歪められてしまうからだ。ページ31
ドラマチック過ぎる「分断された世界」の見方の代わりに、(人類を経済的に)4つのレベルで考える。これこそが、この本で伝授する事実に基づいた思考法の1つ目にしてして最も大事なポイントだ。意外と簡単だっただろう?ページ58
世界の今を理解するには、「悪い」と「良くなっている」が両立することを忘れないようにしよう。ページ90
悪いニュースの方が広まりやすいと心得ておけば、毎日ニュースを見るたびに絶望しないですむ。大人も子供も是非この考え方を身に付けてほしい。ページ91
貧しい子供助けると、「人口はひたすら増え続ける」という主張は、正しいようで正しくない。実際は「貧しい子供を助けないと、人口はひたすら増え続ける」。多くの家庭が極度の貧困にくらし続けると、その子供たちによって人口はさらに増えてしまう。人口増を止める確実な方法は1つしかない。極度の貧困をなくし、教育と避妊具を広めることだ。ページ116
現在、世界が危険だという趣旨のニュースは、昔よりも効果的に配信されるようになった。一方で、現在の世界は、人類史上類を見ないほど平和で安全だ。ページ137
恐怖本能は、正しい使い方をすれば役立つこともある。しかし、世界を理解するには全く役に立たない。恐ろしいが、起きる可能性が低いことに注目しすぎると、ほんとうに危険なことを見逃してしまう。ページ158
アメリカやヨーロッパに暮らす人々は、世界の人口の大半がアジアにいることを理解するべきだ。西欧諸国の経済力は80パーセントではなく、20パーセントに近づきつつある。けれども、古き良き時代の記憶が強すぎると、この事実がなかなか受け入れられない。ページ179
同じ国の中にも大きな違いがあり、国が違っても所得が同じなら、文化や宗教にかかわらず共通点は多い。そこから、国によるステレオタイプには全く意味のないことがわかる。ページ204
むしろ、自分が肩入れしている考え方の弱みをいつも探したほうがいい。これは自分の専門分野でも当てはまる。自分の意見に合わない新しい情報や、専門以外の情報を進んで仕入れよう。自分に賛成してくれる人ばかりと話したり、自分の考えを裏付けるの例を集めたりするより、意見が合わない人や反対してくれる人に会い、自分と違う考えを取り入れよう。それが世界を理解する素晴らしいヒントになる。ページ241
民主主義でなければ経済は成長しないし、国民の健康も向上しないという説は、現実とはかけ離れている。民主主義を目指すのは構わない。だが、ほかのさまざまな目標を達成するのに、民主主義が最も良い手段だとは言えない。ページ258
数字がなくては世界は分からないし、数字だけでも世界は理解できない。政府がなければ国が運営できないけれど、政府が全ての問題を解決できるわけではない。いつも民間に任せたほうがいいわけでもなければ、いつも公的機関に任せるほうがいいわけでもない。1つの指標が良い社会であることを示しているからといって、他のすべての面がいいわけではない。どちらか一方が正しくて、もう1つは必ず間違っているわけではない。どちらもいいし、ケースバイケースなのだ。ページ259
物事がうまくいってる時にも、「犯人探し本能」は湧き上がる。誰かのせいにしたい気持ちは、責める時も褒める時も同じものなのだ。物事がうまくいくと、誰か1人の功績にしたり、単純な理由見つけたくなってしまう。でも、ここでも大抵の場合、物事はるかに複雑なのだ。ページ265
物事がうまくいかないときには、犯人を探すよりシステムを見直したほうがいいと訴えてきた。では物事がうまくいったときはどうだろう? そんな時には社会基盤とテクノロジーという2種類のシステムのおかげだと思ったほうがいい。ページ278
私が一番心配している5つのリスクは、感染症の世界的な流行、金融危機、世界大戦、地球温暖化、そして極度の貧困だ。なぜこの5つを特に心配しているかといえば、実際に起きる可能性が高いからだ。ページ301
私は、何が一番深刻な問題かが分かっていれば安心できる。ここに挙げた5つの大きなリスクこそ、私たちが今力を注がなければならない問題だ。この問題に取り組むには、客観的で独立したデーターが欠かせない。グローバルな協調とリソースの提供も必要だ。そして小さな歩みを重ね、計測と評価を繰り返しながら進んでいくしかない。過激な行動に出てはいけない。どんな社会貢献に携わっていても、すべての活動家はこの5つのリスクを肝に銘じておいたほうがいい。このリスクに関しては狼少年になってはいけない。ページ306
謙虚であるということは、本能を抑えて、事実を正しく見ることがどれほど難しいかに気づくことだ。自分の知識が限られていることを認めることだ。堂々と「知りません」といえることだ。新しい事実を発見したら、喜んで意見を変えられることだ。謙虚になると、心が楽になる。何もかも知っていなくちゃならないというプレッシャーがなくなるし、いつも自分の意見を弁護しなければと感じなくていい。ページ316
f:id:tao-roshi:20190210182744j:plain

死ぬほど読書

「死ぬほど読書」を読みました。ビジネス界きっての読書家、伊藤忠商事元社長、丹羽宇一郎氏の著作です。利を追わずとも、真っ当に生きて成果をあげる、素晴らし生き方だと思います。人は嘘をつく、優秀な人ほど嘘をつきがちだとの指摘は身につまされました。周りにそう言う人がたくさんいました。人の見方の賛同します。さらに読書については、定年後、読書を重ねるごとに、読めば読むほど自分の無知を感じます。エピソードを含め、どの部分を読んでも卓見です。とても良い本を読みました。備忘します。

死ぬほど読書 (幻冬舎新書)

死ぬほど読書 (幻冬舎新書)

人間にとって一番大事なのは、「自分は何も知らない」と自覚することだと私は思います。無知の知を知る。読書はそのことを、身を以て教えてくれます。本を読めば知識が増え、この世界のこと幾分か知ったような気になりますが、同時にまだまだ知らないこともたくさんあると、それとなく気づかせてくれます。ページ27
私が考える教養の条件は、自分が知らないということを知っていることと、相手の立場に立って物事が考えられることの2つです。ページ41
では、教養磨くものは何か?それは仕事と読書と人だと思います。この3つは相互につながっていて、どれが1つが独立してあるというものではない。読書もせず仕事ばかりやっていてもほんとにいい仕事はできないだろうし、人と付き合わず、人知らずして仕事がうまくできるわけはありません。ページ42
私が本を買う決め手とするのは、目次です。書店で本を手にしたときは、まず目次をじっくり読みます。目次を見れば、どういう内容なのか、どういう構成で展開しようとしているのかがほぼわかる。作者がどういう意図を持って、何を読者に伝えたいのか、作者の論理的思考が大体見える。そうやって太枠を押さえておくと、理解も早く読むスピードも上がります。ページ57
賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶといいますが、私は怪しいと思っています。歴史が繰り返されている様を見ると、歴史から学ぶことは賢者であっても難しいのではないでしょうか。私は「賢者は自らを律し、愚者は恣にする」と言い換えたい。つまり、本当の賢者とは、自分の欲望をコントロールできる自制心を持っている人のことだと思います。ページ99
伊藤忠商事で社長になったとき、黒塗りのハイヤーが用意されましたが、私はそれを使わず、電車通勤をしました。大抵の人は満員電車に乗って、しんどい思いをして会社に通ってるわけですから、それを横目で見ながら自分だけそんなことをすれば、社員感覚がずれてしまうと思ったのです。ページ129
嘘や隠し事がきっかけとなって問題に発展するケースはいくらでもあると思います。私は優秀な人間ほど、隠し事をすると思っています。自分も周りも優秀と思っているから、何があっても、自分の評価落とさないために必死で隠す。一度嘘をついたり、変に隠したりすると、それがバレないように、また幾重にも嘘を重ねていくことになります。ページ138
自伝や回顧録というものは、人生の失敗者や敗残者はまず書きません。成功者が語る話ですから、いくら自制しようとしてもどこか自慢話になってしまうことが目に見えている。ですから教訓にはあまりならない気がします。ページ140
私は人からよく相談を受けます。傍からは順風に見える人でも、意外な悩みや問題を抱えてることが多い。私はよくこう答えます。「失敗しても死ぬわけじゃない。生きていればチャンスはいくらでもある。そもそも生きていることそのものが問題を生むんだから、問題がいやなら死ぬしかない」と。そしてこうして続けます。「問題は人との関係であり、ひとりで解決するものでもない。他人への想像力と共感が解決に導いてくれる。問題がある限り、またそれを解決する答えも必ずどこかにある。問題があるというのは、生きてる証だ。問題があることを喜べ。」ページ143
読書は心を広く豊かにしてくれます。とはいえ、本だけ読んでいればいいというものでありません。やはり仕事をやって人間というものと向き合っていなくては、本当に人間を知ったり、理解することにはならないと思います。ページ152
壁にぶつかったても投げ出したりせず、ともかくベスト尽くす。そうすれば必ず壁に穴があきます。壁を超えれば、その経験があとで生きてきます。壁にぶつかった時に学べることは、少なくありません。壁にぶつかったら、絶好の機会だと捉えるべきです。ページ165