まんがで読む古事記

すでにiPadで「まんがで読む古事記」1、2巻を読んでいましたが、いつまでたっても3巻がアップされないので、書籍で購入しました(昨年の4月の出版)。作者の久松文雄氏の「古事記」研究の深さに脱帽します。丁寧な作画にも好感が持てます。力作、良書です。3巻は神武天皇から崇神天皇で、神があまり出てこなくなる中巻にあたる部分になります。サホビメの哀しい話をはじめて知りました。

まんがで読む古事記第3巻

まんがで読む古事記第3巻

サホビメは垂仁天皇の皇后となっていた。…兄のサホビコに「お前は夫と私どちらが愛おしいか」と尋ねられて「兄のほうが愛おしい」と答えたところ、短刀を渡され天皇を暗殺するように言われる。
妻を心から愛している天皇は何の疑問も抱かず姫の膝枕で眠りにつき、姫は三度短刀を振りかざすが、夫不の憫さに耐えられず涙をこぼしてしまう。…サホビメは暗殺未遂の顛末を述べた後、兄の元へ逃れてしまった。
反逆者は討伐せねばならないが、天皇は姫を深く愛しており、姫の腹には天皇の子がすくすくと育っていた。姫も息子を道連れにするのが忍びなく天皇に息子を引き取るように頼んだ。…姫の奪還は叶わない。天皇が「この子の名はどうしたらよいか」と尋ねると、姫は「火の中で産んだのですから、名はホムチワケノとつけたらよいでしょう」と申し上げた。…そうして炎に包まれた稲城の中で、サホビメは兄に殉じてしまった。(WiKiより)

次巻はついにヤマトタケルです。楽しみです。