イノベーションのジレンマ

イノベーションのジレンマ」を読みました。池田信夫氏のセミナーでも詳細に解説されていたので、記憶媒体(ディスク)についてのジレンマはよく知っていました。ショベルカーと鉄鋼生産も事例にとりあげてあり、理解を深めることができました。適応し過ぎた企業、経営者が敗れるということです。まことに生物の生存や進化に似た趣に驚きます。備忘します。

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)

いっそうの努力をすること、鋭敏であること、積極的に投資すること、顧客の意見に耳を傾けることは、新しい持続的技術によって生じる問題を解決するには有効である。しかし、これらの安定経営のパラダイムは、破壊的技術を扱うには役立たない。それどころか、逆効果であることが多いのだ。(p.115)
…もうひとつの方法は、独立した組織をつくり、その技術を必要とする新しい顧客のなかで活動させることである。…調和することになる…はるかに成功する確率が高くなる…(p.149)
破壊的技術に関するアイデアが失敗する確率は高いが、破壊的技術の新しい市場を開拓する事業全体をみれば、さほどリスクの高いものではない。(p.296)