アメーバ経営

アメーバ経営」を読みました。有名な稲盛和夫氏の本です。「京セラの」というより「日本航空を立て直した」人と紹介した方が適切かもしれません。稲盛氏を読んでしっくりしません。なぜか氏とは肌が合いません。アメーバ経営とは肥大化した上場企業のアンチテーゼだと思います、備忘します。

アメーバ経営―ひとりひとりの社員が主役

アメーバ経営―ひとりひとりの社員が主役

会社経営の原理原則は、売上げを最大にして、経費を最小にしていくことである。この原則を実践していくため、組織を小さなユニットに分けて市場の動きに即座に対応できるような部門別採算管理を行う。これが、アメーバ経営を行う一番の目的である。(p.44)
(切り分ける)三つの条件がある。第一の条件は、切り分けるアメーバが独立採算組織として成り立つために、明快な収益が存在し、かつその収入を得るために要した費用を算出できることである。(p,61)
アメーバ経営における組織編成は、…「まず機能があり、それに応じて組織がある」という原則に基づいて、最低限必要な機能に応じたムダのない組織を構築することが基本になっている。(p.98)
…値決めとは、経営の死命を制する問題であり、リーダーが全神経を集中しておこなわなければならないものなのである。…つまり、リーダーは値決めを行う瞬間に、コストダウンの方法も連動して考えておかなければならない。(p.257)