60分間・企業ダントツ化プロジェクト

「60分間・企業ダントツ化プロジェクト」を読みました。戦略のあるなしで会社の盛衰は決まることを力説しています。60分で戦略を作れない経営者は10年かかっても作れないと断言しています。戦略をつくる易しい方法を豊富な事例で丁寧に説明しています。久々に神田昌典氏の本を読んで煽られて元気になりました。10年以上前の本ですが、古さを全く感じさせない良書です。備忘します。

このプログラムのおもしろい点は、改善アイデアを実行しなくてもいいというルールがあることである。なぜならば実行を義務づけると社員はリスクを感じ…途中で挫折してしまう…(p.28)
…好きな顧客としか営業しない…たいていの会社は、総花的にすべての顧客を相手にしているので、本当に待っている顧客を迎えに行くことすらできない。…(p.128
営業マンが移動すると、さまざまなコストがかかります。ですから来社いただければ、その分のコストを還元できます。航空券、宿泊費…は私のほうで負担しますので…(p.144)
単純にいえば、企業にとっては差別化が善で、均質化は悪である。(p.153)
愚者は俺がやればできると考える。賢者は愚者のできることをやる。(p.163)
頻繁なリピート購買が期待される商品の場合、粗利益率は7〜8割なければならない。頻繁なリピート率が期待されない商品の場合、初回購入の粗利益額は10万円以上なければならない(p.214)
商品→顧客→競合→収益シミュレーション→タイミング(p.283)
…ニーズのある商品とは、「○○しなけばならない」という商品である。それに対してウォンツのある商品とは、「○○したい」という商品である。…そこで売れるように変えていくために、ニーズとウォンツを引き上げていかねばならない。(p.288)