俺のフィロソフィ

「俺のフィロソフィ」を読みました。ブックオフの創業者にして、繁盛店「俺のイタリアン」の創業者、坂本孝氏のインタビュー本です。副題は「仕組みで勝って、人で圧勝する」です。「私は人生で2勝10敗戦という成績ですよ。…俺のシリーズで13戦目を戦っています」あっさり言うなあ。74歳にしてリスクをとる姿勢に脱帽です。このタイプ、未来工業の社長に似ています。正直言って、このタイプの経営者は好きではありませんが、意見は傾聴に価します。備忘します。★

俺のフィロソフィ  仕組みで勝って、人で圧勝する俺のイタリアンの成功哲学

俺のフィロソフィ 仕組みで勝って、人で圧勝する俺のイタリアンの成功哲学

…うちの秘密兵器は携帯電話の日報メールです。…数値をデータ化して、毎日メールで全社員の携帯に配信しています。…非常に重要な情報共有の仕組みになっていますね。p.61
エクセレントカンパニーの一つの指標は、社長が出した指示がどれくらいの時間で社員全体に伝わるかということです。朝社長が出した指示が、夕方までにはすべての現場に伝わっているようでなければなりません。会社の理念をしっかり共有することで、指示の浸透力はより早くなります。p.86
中小企業は、とにかく話を聞くこと、話を聞くだけで立派な経営ができるんです。p.128
…確かなことは、マーケットに対する自分の戦略が間違っていたことに気づいたときには早々に撤退すべきということです。p.147
社長に向いているかどうかは、リスクを取れるかどうかにかかっています。ですから、最後まで頑張って、夢を多く持って、できるだけ多くの人を幸せにしようと思った人が社長として成功するのです。p.162
社長に向いているかどうかを判断するもう一つの大きな要素は、その人に、人を引き寄せる魅力があるかどうかです。言ってしまえば、どこかの居酒屋のカウンターで一緒に二時間お酒を飲めるかってことです。…特に若い女の子に嫌われたらアウトですね。p.168
…「よそ者、バカもの、若者」がその業界を改革する先駆者になるんです。…古きを守り続けているのはリーダーではない。p.188