あなたの隣のモンスター

「あなたの隣のモンスター」を読みました。まともな顔をして会社に入る込んでくる恐るべき社員の実態と対処法が書かれています。著者の石川弘子氏に脱帽です。前半の五つの実例に、おもわず前職の社長時代を思い出しました。すでに多くは経験済みですが、見事に分析しています。学校でのモンスターペアレントが会社にまで侵食してきました。本人も全く疑問を抱いていません。常識は通じない恐るべき時代です。会社は経営者の写し鏡であることを肝に銘じました。理念、コンプライアンス教育、規律がとても大事です。備忘します。★★

あなたの隣のモンスター社員 (文春新書)

モンスター社員とは…一般的には以下のような人たちだと認識されているようだ。「有給休暇や福利厚生などを徹底的に利用し、周囲に迷惑をかけても全く気にしない自己中心的な社員」「少しでも自分の権利が侵害されると行政などの外部機関を巻き込み争いを起こす社員」「本人ではなく、母親や配偶者などが、出てきて会社に文句を言ってくる社員」「いじめや嫌がらせで同僚をうつに追い込む社員」「非常識な行動で周囲に迷惑をかける社員」（p.127）
…いろいろなモンスター社員を見てきて、ほぼ共通して見受けられるのは、以下のような特徴だ。　・嘘をつく　・攻撃性が高い　・自己中心的　・感情的になりやすい（p.132）
…モンスター社員が起こす色々な問題行動の根本なある心理はある程度共通している。　・歪んだ自己愛　・プライドの高さ　・自信のなさ　・コンプレックス　・嫉妬　・不満、怒り　・傷つきやすさ　・依存的　これらの心理からさまざまな問題行動が発生する。（p.158）