生命起源の謎に迫るGADV仮説

放送大学、特別講義「生命起源の謎に迫るGADV仮説」を視聴しました。この説を唱えている奈良女子大学理学部の池原健二教授の直接講義です。GADVとはグリシン(G)、アラニン(A)、アスパラギン酸(D)、バリン(V)の4種類のアミノ酸のことです。これまで「RNAワールド仮説」が定説となっていましたが、この理論では、はじめのタンパク質がどうして発生し、タンパク質の複製ができたかの説明ができません。「ニワトリが先か卵が先か」という議論になってしまいます。GADV仮説ではGADVが疑似タンパク質を形成し、遺伝暗号を作り出し、遺伝子からDNAが発生したと考えます。
大変難しい講義でした。用語の理解不十分ばかりでなく、仮説の積み重ねに混乱してしまいました。でも知的興奮を催す講義です。生命がどのようにできたかを解明できれば生命を生み出すことや、不老不死が可能になるからです。人間の幸せに繋がるかどうかは別の議論ですが…