街道をいく 南蛮の道

NHKスペシャル 街道をいく 第1シリーズ第4回 南蛮の道」をオンデマンドで視聴しました。ザビエルをただの思想的侵略者だと思っていました。不明を恥じています。バスク人は、ヨーロッパ在来の民族で、現在はフランスとスペインにまたがって存在していますが、ローマ帝国の侵略以前からの民族です。ザビエルはバスクの貴族の出身でした。司馬は、日本人にバスク人の資質を見たから日本に渡来したのではないかと想像しています。バスク人は所有にこだわらず、牧草地を共有する民族で、仲間意識の高い人たちです。資本主義が終焉を迎えコモンズ経済に移行している現在にフィットする民族ではないかと思えました。今も30名ほどの宣教師が日本で布教しているそうです。番組紹介文を転載します。

作家・司馬遼太郎は、日本の在来文化を多彩にし、刺激を与えてくれた南蛮渡来の文化に感謝の念を抱いていました。その代表者がバスク人キリスト教宣教師フランシスコ・ザビエルでした。ザビエルは日本人の小気味の良さに好感を持ちます。司馬はその理由を求めて、バスクを旅しました。第4回は、ザビエルが学生時代を送ったパリから、フランスとスペインにまたがるバスク地方に向かいます。